春は、きびしい寒さを乗り越えて生命が芽吹く季節。
「春食材」は柔らかくてみずみずしく、山菜などの新芽はさまざまな食感や味わいを楽しめます。
インナービューティー料理研究家の筆者が、ダイエットに役立つ「春のおにぎりレシピ」を3つご紹介します。
■ダイエットに嬉しい「春食材」とは
多種多様な食材が出てくる春ですが、そのなかでも特にダイエットにおすすめの食材をご紹介します。
山菜類
まさに春ならではの食材の代表格が、山菜ですよね。うど、うるい、こごみ、たけのこ、たらの芽、ふきのとうなど、数多くの山菜があります。
どれも「食物繊維」や「カリウム」が豊富なため、抗酸化作用の高い食材です。特に、デトックス作用が期待されているので、巡りの良い身体作りにおすすめです。
新ごぼう
新じゃがいもや新たまねぎなどの“新〇〇”と呼ばれる春野菜のなかでは、「食物繊維」が特に豊富な新ごぼうがおすすめです。
えぐみも少なく、柔らかくて食べやすいので、煮物やきんぴらにしてもすぐに火が通ります。
豊富な食物繊維で腸活をサポートするため、便通の改善効果が期待できます。
豆類
スナップエンドウやそら豆、えんどう豆など、多くの豆類が出揃うのも春。豆類は「ビタミンB群」が豊富で、脂質や糖質の代謝をサポートしてくれます。
代謝が良くなれば脂肪が燃焼されやすくなり、疲れも溜まりにくい身体に導くことができます。
■痩せる!春のおにぎりレシピ3つ
(1)山菜たっぷりおにぎり
山菜の水煮(市販)を使えば、手軽に作ることができます。
山菜の水煮の汁気を切って、白米に適量加えます。そこに、薄口しょうゆを少量加えて、炊飯器で炊き上げます。炊き上がったら蒸らし、おにぎり型ににぎればOK。
お好みで粉山椒をまぶしても美味しいですよ。風味豊かな料亭風のおにぎりが完成します。
(2)鶏肉とごぼうのおにぎり
筑前煮などの煮物が余った翌日におすすめなのが、こちら。
余った煮物の具材を細かく刻み、炊き上げた白米に混ぜてにぎるだけで、美味しいおにぎりが完成します。
新ごぼうと鶏もも肉の相性はバツグン。豊富な「食物繊維」に加え、不足しがちな「たんぱく質」もしっかり補給することができます。
鶏肉入りで満足度も高いので、食べすぎ予防にもつながりますよ。
(3)いんげんのおかかおにぎり
約1センチ幅に切ったいんげん(約5本分)にごま油(小さじ1/2)、塩(ひとつまみ)を加えて、電子レンジ(600W)で約2分間加熱します。
熱いうちに醤油少量を回しかけ、削り節(1グラム)を加えて、全体をよく和えます。これを、炊き上げた白米に混ぜてにぎれば完成です。
削り節のうま味が、豆本来の美味しさを引き立てる、ほっこり落ち着く味わいです。いんげんの食感も楽しめる、代謝アップおにぎりとなっています。
春食材が主役のおにぎりを3つご紹介しました。白米だけのおにぎりに比べて栄養価も高く、咀嚼回数が増えることで満腹中枢を刺激します。
どれも手軽に作ることができるので、食材が余ったときなどにぜひお試しください。
(インナービューティー料理研究家 フードコーディネーター 國塩 亜矢子)
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【参考】
※吉田企世子・松田早苗/監修(2016年)『あたらしい栄養学』高橋書店※上西一弘/著(2016年)『栄養素の通になる』女子栄養大学出版部※板木利隆/監修(2008年)『からだにおいしい 野菜の便利帳』高橋書店※吉田企世子/監修(2016年)『旬の野菜の栄養辞典』エクスナレッジ※蒲池桂子/監修(2010年)『美肌美人栄養学』エクスナレッジ※三輪正幸/監修(2012年)『からだにおいしい フルーツの便利帳』高橋書店※森拓郎/著(2021)『きれいな人の老けない食べ方』SBクリエイティブ