朝ごはんから晩酌の締めまで、「お茶漬け」は私たち日本人の胃袋を掴んで離さない人気者です。市販のお茶漬けの素を常備している方もいるでしょう。
白湯でも美味しいけれど、やっぱりお茶でいただいたほうが、香りがよく、味に深みも生まれますよね。お茶漬けを作るとき、どんなお茶を使用していますか?
緑茶で作る方が多いと思いますが、実は他のお茶の中にも、お茶漬けを作ると美味しいものがたくさんあります。今回は料理研究家である筆者が、「お茶漬けにすると美味しいお茶」をご紹介いたします。
■1:ほうじ茶
お茶自体が香ばしいため、あっさりした淡白な味わいの具材とよく合います。白身魚や、肉じゃがのこんにゃくなど、余ってしまった具材も立派な料理へと様変わり。冷蔵庫に残っている具材でお茶漬けを作るなら、ほうじ茶がオススメです。
■2:塩を入れただし汁
だし汁は、どんな料理にも欠かすことの出来ない味の基盤です。熱いお茶と一緒にご飯をかきこむお茶漬けとの相性は抜群。正確にはお茶ではありませんが、”鰹節のお茶”とも呼べるのではないでしょうか。昆布や鰹節だけでなく、お肉や野菜の出汁もオススメです。具材によって組み合わせられる点も魅力です。お吸い物より少し薄いくらいの塩味をつければ、まるで料亭で出てくるような最後の一滴まで美味しいお茶漬けになりますよ。
■3:昆布茶
適度な塩加減と、芳醇な香りが特徴の昆布茶。昆布の旨味があふれでており、出汁のような感覚で美味しくいただけます。特に梅や柚子など、さっぱりとした味わいのお茶漬けに合わせると、昆布の美味しさが際立ちます。具材があまりない時は、そのままでも美味しい昆布茶がオススメです。
■4:ハーブティー(ハイビスカスティー)
お茶漬けといえば古きよき日本の味ですが、これを洋風にアレンジしてみましょう。ハイビスカスティーやカモミールティーでお茶漬けを作ると、さわやかな香りと酸味が癖になる、新感覚お茶漬けの完成です。「鮭茶漬け」が「サーモン茶漬け」に様変わりする衝撃を、ぜひご賞味ください。
いかがでしたか? 手間いらずで簡単に作ることのできるお茶漬けを、手抜き料理だと侮るなかれ。旬の美味しい新米と合わせれば、大満足の一品料理に仕上がります。具材に合わせてお茶を変えるなど、ぜひ今回ご紹介したお茶をお試しください。
(料理研究家 オガワチエコ
雑誌やテレビ、書籍等で活躍中。著書に『彼の家に作りに行きたい!純愛ごはん』、『おにぎらずの本』(泰文堂)、『スティックオープンサンドの本』(講談社)。)
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