オーバー30代は、季節の変わり目に体調を崩す機会も徐々に増えてきます。もしかして更年期? なんて言葉も浮かんだりして「ますます不調で憂鬱…」なんてことにならないように、頭も身体もスッキリさせるヨガポーズをご紹介します。
■頭をスッキリさせて身体も軽くなるヨガポーズ
今回ご紹介するポーズは「パーダハスターサナ」です。前屈が苦手な人も多いと思いますが、重力や体の重みが使えるので、座位よりも実践しやすいと感じる人も多いようです。実際に頭をしたに下げ、力を入れない、何もしない状態を感じるのがこのポーズの完成形と言っても過言ではありません。それだけ普段から体には、力が入り過ぎていることが多いのです。
このポーズのポイントは膝を曲げてもOKなので、下から見た世界を楽しみ、呼吸をゆっくり繰り返し、気持ちよく脚裏が伸びるのを気長に待つことです。ポイントをおさえれば十分ポーズの効果は感じられるはずです。
※パーダは「足」ハスタは「手」の意味。
期待出来る効果
内臓器官の調子が整う。消化器官の調整。肝臓・脾臓の動きが活発になる。お腹の張りの改善。ハムストリングスとふくらはぎのストレッチ・脚の形を整える。脳を休める。ストレスおよび不安の軽減。更年期障害の症状緩和・頭痛と不眠症の緩和。
実践回数&期間
3週間チャレンジし、週2回を目安にトライしてみて下さい。必ず心身ともに変化が現れます。
注意点
ぜんそく・下痢・背中の故障
「パーダハスターサナ」のやり方
1.山のポーズで立ちます。つま先はまっすぐ前に向けくるぶし→大転子(お尻横の骨)→肩→耳のラインが一直線に並ぶように姿勢を整えましょう。腹筋と背筋で背骨をはさみ込み、体幹(胴体部分)を安定させ、10回ほど呼吸を繰り返し、足裏で床を感じながらグラウンディングさせましょう。
※グラウンディングは「地に足をつける」意味。
2.両手をゆっくりと天井方向に伸ばします。
3.膝を曲げながら、お腹と太ももをつけて、脚の付け根(股関節)から上体を倒し、足の裏で両手の平を踏みます。肘も曲げて、曲げた肘を横に開くイメージで肩甲骨も開きながら呼吸を続けます。こめかみや眉間の力も抜きながら、かかとのほうに体重を乗せながら土台を安定させます。
4.脚裏が伸びてきたら、膝を伸ばし、くるぶしから大転子まで一直線に伸びるイメージで前屈を深めましょう。
足の指で手のひらを踏む動作は、日常生活では行わないですが、実際に気持ちがいいですし、手の甲や前腕がストレッチされるので腕の疲れも解消出来ます。ぜひ、頭がモヤモヤしてきた! という時に実践してみて下さい。
(株式会社ボディクエスト YOGAエクササイズディレクター 森和世)
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