「ギー」というオイルをご存知でしょうか。バターを加熱し、ろ過して作るギーは、インド料理に欠かせない乳脂肪製品で、独特な風味とコクのあるオイルです。
インドの伝統医学「アーユルヴェーダ」で、「油の中で最も浄化された油」と言われているギーは、料理はもちろん、スキンケアにも使えるすぐれたオイルです。私たちも美と健康に、ギーを生かしてみませんか?
■家庭でも簡単に作れます
ギーは市販品もありますが、無塩バターがあれば家庭でも簡単に作れます。
ギーのレシピ
材料
・無塩バター 400g
作り方
(1)鍋に無塩バターを入れ、弱火にかけます。このとき、必ずかき混ぜないで、そのまま溶かしてください。
(2)15~20分ほどして、白い泡状のものが浮いてきたら、取りのぞきます。
(3)鍋底が褐色になってきたら火を止め、キッチンペーパーで漉して完成です。
■ギーの美味しい活用法
(1)ホットミルクに
ギーを使って、ぜひ試していただきたいのが、ホットミルクにギーをひとさじ落とした「ホットミルクギー」です。甘くやさしい香りが心を癒し、身体もほかほかに。安眠に誘われます。
ギーには、身体に脂肪をつきにくくさせる「中鎖脂肪酸」が豊富に含まれているので、ダイエット効果も期待できます。
(2)各種の野菜炒めに
ギーを野菜炒めに使ってみましょう。味付けは、塩だけでシンプルに。ほうれん草、小松菜、白菜などの冬野菜がとても美味しくいただけます。
(3)れんこんのポタージュに
旬のれんこんのポタージュにもギーをお試しください。免疫力アップに役立ちます。食物繊維でデトックス効果も狙えます。
れんこんのギーポタージュのレシピをご紹介いたします。
材料(2人分)
・れんこん 1本
・玉ねぎ 1個
・ギー 大さじ1
・牛乳 200ml
・水 適宜
・コンソメキューブ 1個
・塩、こしょう 適宜
作り方
(1)れんこんはよく洗い、みじん切りにします。玉ねぎは薄くスライスしておきます。
(2)(1)をギーで炒めます。
(3)(2)を鍋に入れ、ひたひたになるまで水を注ぎ、コンソメキューブ、塩、こしょうを加えて中火で煮込みます。
(4)(3)の野菜がやわらかくなったら、フードプロセッサーにかけます。
(5)(4)を鍋に戻して牛乳を加え、沸騰直前まで温めれば完成です。
■ギーでマッサージ!乾燥肌もしっとりと
ギーは、美容オイルとしても使えます。荒れた手肌や唇に、ていねいに塗り込みましょう。
乾燥肌には、ギーでのマッサージがおすすめです。顔、身体など、気になるところに適量をなじませてマッサージし、蒸しタオルで拭きとればしっとりします。
1回作っておけば、様々な恩恵が受けられるギー。この冬、ギーの滋養で、肌も身体も、心までも健やかに過ごしたいですね。
(ウエルネス&ビューティーライター ユウコ
「脂肪燃焼ダイエット」「ハッピーラッキー美人の秘密2」など、これまで4冊の自著を刊行。食、メンタルケアなどを通じて生活と人生の質を高めるメソッドについて、多方面にて執筆中。ブログも毎日更新中。)
【関連記事】
・痩せるつもりが逆効果!栄養士が教える「太りやすい食事法」
・おにぎり&スープは痩せにくい!?ランチ選びの落とし穴3つ
・養蜂を見極めて!美容家が本当に食べている「ハチミツ」3選
・止まらない食欲に!栄養士が教える「食べ痩せ」ポイント3つ