太りやすく、痩せにくい40・50代。気を抜くと、食べたものがすぐ脂肪になってしまいます。
肉類をさけたい方もいるかもしれませんが、肉類は、良質なたんぱく質やビタミンが豊富に含まれるものもあって、「美」に欠かせない食材のひとつです。
管理栄養士の筆者が、「太りたくない、でもお肉が食べたい!」という方のために、太りにくいお肉の選び方をお伝えします。
■ヘルシーの代表格「鶏肉」
鶏肉は、脂肪が付いている皮を除けば、老けを促進する「飽和脂肪酸」を含まないヘルシーなお肉です。その中でもダントツにおすすめなのが「ささみ」。100gで105kcalと低カロリーなのに、タンパク質は23gと豊富に含まれています。
また、ストレスを緩和してくれるビタミンB6が0.6mg、睡眠を調整してくれるナイアシンが11.8mg含まれています。ストレスが溜まりやすく、睡眠が乱れがちな40代以降には、とても嬉しい栄養源となることでしょう。
「むね肉」もおすすめ
カロリーが100gで116kcalなのに対し、タンパク質は19.5gと、ささみよりは低めです。でも、ビタミンB6は0.64mg、ナイアシンは12.1mgと、こちらはささみより多めに含まれています。
むね肉ももちろん皮なしで食べましょう。
■ビタミンBが豊富な「豚肉」
「ビタミンB群」が多く含まれていることで有名な「豚肉」は、使い勝手が良いので食卓に取り入れやすく、ダイエッターや鍛えたい人、筋肉をつけたい人には、ぜひ食べてもらいたいお肉になります。
豚肉は、脂身を除くことで鶏肉同様、脂質を大幅にダウンできます。
おすすめは「ヒレ肉」と「もも肉」
豚の「ヒレ肉」は、ささみに次いで、ダイエットや引き締めたい人によく知られているお肉。肌トラブルを解消してくれるビタミンも豊富です。
豚の「もも肉」は「ヒレ肉」の次にカロリーが低く、100g食べても約150kcalほどです。タンパク質も21.5gと多めです。
■皮膚再生ビタミン、亜鉛が豊富な「牛肉」
牛肉は、カロリー、脂質ともに高く、少し手を出しづらいですが、牛肉を食べた次の日に、「肌が生き生きしている」と感じたことはありませんか?
これは、亜鉛を摂取したためです。肌分裂の酵素が亜鉛の関係酵素で、新陳代謝にも多く関係するため、亜鉛を摂取すると、炎症を抑えたり、ホルモンの活性化を促します。そのため、肌にツヤが出るという仕組みになっています。
カロリー、脂質が気になる方は、牛肉の中でも比較的カロリーと脂質が低い「牛ヒレ肉」「牛もも肉」を選んで食べて頂くことが良いでしょう。
お肉は、食べる部位によって「美」と「健康」に必要な栄養素がたくさん入っていることがお分かりいただけたかと思います。
毎日の食卓に少しずつ取り入れて、「習慣美人」になりましょう。
(管理栄養士/おやこ食育プランナー/美食ライフプランナー やなぎさわえりな)
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