「日焼け止めを塗ったはずなのに日焼けしている気がする」と感じた経験はありませんか?
どれだけ水に強い日焼け止めでも、日焼け止めの塗り方や日中の過ごし方によって落ちてしまうケースがあります。せっかく日焼け止めを塗ったのに、本来の効果が期待できなければ意味がありませんよね。
コスメコンシェルジュの筆者が、日焼け止めが落ちる原因を解説し、日焼け止めを落ちにくくする簡単で基本的なテクニックを4つご紹介します。
■日焼け止めが落ちやすくなる理由とは?
日焼け止めが落ちやすくなる原因はさまざまですが、大きく分けると「使用方法に問題がある」「物理的に落ちてしまう」という2つのパターンが考えられます。
(1)使用方法に問題があるパターン
このパターンは、日焼け止めの使用量が少ない、塗りムラがあるなどです。「毎日使うものだから、少量ずつしか使用していない」なんてことはありませんか?
日焼け止め本来のUVカット効果は、適切な使用量をまんべんなく塗ることで初めて期待できます。適切な使用量とは、「1平方cmに対し2mg」です。
実際に手にとってもらうとわかりますが、かなり厚塗り感があるはずです。また、使用量が少なければ塗りムラにつながることがあります。
(2)物理的に落ちてしまうパターン
こちらのパターンは、汗や皮脂、摩擦によって落ちる場合です。いくらウォータープルーフの日焼け止めといっても、汗を拭ったりする動作で、日焼け止めは落ちてしまいます。普段のクセを見直してみてください。
■日焼け止めを使わないと、肌がますます老化する!?
紫外線による肌ダメージは、日焼けやほてり、シミだけではありません。
紫外線の影響で体内に活性酸素が発生すれば、肌のハリを保つ真皮にダメージが加わってシワやたるみにつながります。また、肌のターンオーバーがとどこおり、くすみやカサつきといったエイジングサインが現れることもあります。
■SPF値の高いものを組み合わせると、日焼け止め効果は上がる?
筆者が美容部員として勤務していた頃、「SPF値が高い日焼け止めを足していけば、効果が高まるんですか?」とお客様によく聞かれました。
SPF値は「サンバーン(ほてりなどの炎症)が起きるまでの時間」、PA値は「室内にいても浴びてしまう生活紫外線を防ぐ指数」を表しているので、指数が高ければ高いほど紫外線防御力がアップするのは間違いありません。
しかし、日焼け止めを塗り足すことでSPF値やPA値の指数が上がるという科学的根拠はありません。先ほども説明したように、SPF値やPA値の指数が高くても、使用方法や物理的な理由で日焼け止めが落ちてしまえば意味がありませんよね。
SPFやPAにこだわるのは、間違ったことではありません。でも、日焼け止めが落ちにくくなる方法についてまで考えることが、本当の日焼け止め対策といえるでしょう。
■日焼け止めを落ちにくくする4つのテクニック
日焼け止めが落ちやすくなる原因を理解すれば、日焼け止めを落ちにくくする対策について答えが見えるようになります。
では、日焼け止めを落ちにくくするテクニックについて詳しくご紹介します。
(1)日焼け止めは重ね塗りがマスト
日焼け止めの使用量を適量にして、塗りムラを防ぐためには、日焼け止めを塗った後に、もう1度同じ量を重ね塗りしましょう。
1度に日焼け止めをたっぷり使うよりも厚塗り感がなくなりますし、塗りムラも防げます。
(2)日焼け止めをすり込まない
日焼け止めをすり込むように塗ってはいませんか? これだと、摩擦で健康な肌にダメージを与えてしまいますし、日焼け止めの塗りムラにつながります。
日焼け止めを簡単に塗り広げたら、両手で軽くハンドプレスするようになじませましょう。くれぐれも、手に力を入れないようにすることがポイントです。
(3)なるべく2時間おきに塗り直す
いくらウォータープルーフやSPF値が高い日焼け止めでも、汗や皮脂で落ちることも考えられます。
SPF値などに関係なく、2〜3時間に1度塗り直すようにしましょう。
(4)スキンケアで、水分をしっかり補う
土台(肌)が乾燥していると、日焼け止めはもちろん、化粧下地やファンデーションが密着しにくくなります。日焼け止めはベースメイクの化粧崩れによって落ちるので、スキンケアでは水分をしっかり補うことを意識しましょう。
シンプルなことですが、スキンケアの見直しで日焼け止めが落ちることを防ぐことができますよ。
汗をかきやすいこの時期だからこそ、普段の過ごし方次第で日焼け止めが落ちることも十分に考えられます。この機会に、日焼け止めの塗り方やスキンケア方法を見直してみてくださいね。
(コスメコンシェルジュ/美容ライター 岸田茉麻)
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