「冷え性」とは、指先など身体の末端が冷たいことだけを指すのではありません。巡りが悪いと、身体の末端だけでなく体幹部までも冷たい状態となり、それが日常化されると「冷え性」となります。
慢性的な冷えは、日常生活から誘発されることもあります。冷え性を誘発するNG習慣と改善法をご紹介します。
■「冷え性」は身体の末端だけではない
お腹周辺に手のひらを当て触ってみて下さい。冷え性の方は、指先だけではなくお腹周辺も冷たくなっていると思います。
今年は猛暑でした。暑さゆえに「冷え」に気がつかず、冷たいものばかり食べてしまった方も多いと思います。そして、寒くなり始めてからも夏からの冷えが改善されず、「冷え性」となる場合があります。
■冷え性を誘発するNG習慣11選
「冷え性」を誘発するNG習慣をご紹介します。
(1)食事を減らすダイエットを行う
(2)締めつける下着をつけている
(3)便秘がちである
(4)運動不足(厚着しても寒いと感じる人は筋力が不足している)
(5)バスタイムは、シャワーだけですませる
(6)トイレに何度も行く
(7)長時間のデスクワークで身体の巡りが滞る
(8)常にハイヒールをはいている
(9)ストレスを抱えている
(10)野菜は生野菜からとっていることが多い
(11)コーヒーや紅茶など、カフェインを含む飲み物を好んで飲む
無理な食事制限は、体内で熱をつくることの妨げとなります。また、生野菜は身体を冷やす物もあるので、野菜摂取は温野菜がおすすめです。
カフェインを含む飲料は利尿作用があり、水分を体外に放出される際に血管が収縮し、冷え性につながります。身体を締めつけるものを身につけると、巡りを悪くして冷えにつながります。
また、一見関係なさそうな「精神的なストレス」も、自律神経のバランスが崩れて血管が収縮し巡りが悪くなり、冷えにつながります。
■身体の巡りを良くする!おすすめの運動2つ
冷え性改善には、巡りを良くすることが一番大切です。
日常で簡単にできるおすすめな運動と、そのポイントをご紹介します。
(1)ラジオ体操
大人になってから、改めてラジオ体操をしたことがある方は少ないのではないでしょうか。
ポイントは、1つ1つの動きを丁寧に行い、大きく身体を動かすことです。「伸ばす」「縮める」「跳ねる」これらの動きをきちんとすることにより、全身運動となって身体の巡りが良くなります。
なんとなく動かすのではなく、意識して動かすことにより身体がポカポカしていきます。継続することが大切ですので、朝の習慣にすると良いでしょう。
(2)ウォーキング
運動する時間がない人は、通勤や通学時間を利用して有酸素運動である「ウォーキング」をとり入れてみて下さい。
冷え性を改善し、快適な冬を過ごしましょう。
(日本ウォーキングセラピスト協会代表理事 長坂靖子)
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