ぬれた髪は、ダメージを受けやすいことを知っていますか?
誤ったシャンプー習慣は、頭皮や髪にダメージを与え、トラブルの原因にもなりかねません。日常に潜む、髪のエイジングリスクをとり除くには、ヘアケアの基本となるシャンプーが重要になります。
毛髪診断士の筆者が、シャンプーの基礎知識をご紹介いたします。
■シャンプー前にブラッシングを
ロングヘアは、シャンプー前に毛先までとかして絡まりをとりましょう。絡んだままぬらすと開いたキューティクルが引っかかり、枝毛や切れ毛の原因になります。
頭皮の汚れをしっかり落としたい時は、クッション性の高いブラシや頭皮ケア用のブラシを使って汚れを浮き上がらせることも効果的です。
■シャンプーの基礎知識
予洗い
シャワーや洗面器にためたお湯で、頭皮の汚れを浮き上がらせます。指の腹全体を使い、毛の根元を軽くさするようにして洗いましょう。
頭皮の脂が指についてくるのがわかるくらい、お湯だけで浮き上がらせることがポイントです。
シャンプー
適量を手で軽くあわ立てて、頭皮にシャンプー剤がいきわたるようになじませます。生え際をかき分けるように、頭皮(毛の根元、毛穴)を洗うように意識しましょう。
ぬれた髪はキューティクルが開き、いたみやすいので、髪をこすらないようにすることが大切です。根元から毛先に向けて、手ぐしを通す要領で泡をいきわたらせる程度でも汚れは十分に落ちます。
髪が絡まない状態をキープするように心がけましょう。
すすぎ
シャンプーと同じくらいの時間をかけて、しっかりすすぎます。すすぎ残しがあると、かゆみや湿疹などのトラブルの原因になる場合もあります。
耳の後ろや襟足など、すすぎ残しやすい箇所は丁寧に流してください。
トリートメント
髪にうるおいを与えるためのトリートメントは、いたみがちな毛先から使用して、頭皮にはつけないようにしましょう。頭皮ケアも兼ねているトリートメントの場合には、商品の説明書きに従って使用してください。
いずれの場合も、頭皮に残らないようにしっかりすすぐことがポイントです。
水気をきる
すすぎが終わったら、髪の水気をきります。
雑巾絞りのようにねじりが加わると、こすれてキューティクルが壊れる原因になります。髪同士の摩擦がないように気をつけましょう。
おじぎをするように頭を下げて、髪全体を5~10束に分けるようなイメージで根元からギュッと絞って水気をきります。
タオルドライ
おじぎをするように頭を下げ、髪の根元に隙間をつくります。ぬれていないタオルで、毛の根元から毛先までを包み込むように当てて行きます。「拭く」というよりも「タオルに水気を吸わせる」イメージで行います。
ドライヤー前にしっかり水分をとり除いておくと、時短と髪のダメージ軽減につながります。頭皮と髪の健康は、見た目の若々しさのみならず、美肌とリフトアップにも欠かせません。シャンプーの習慣を見直してみてはいかがでしょうか。
(フェイスコンダクター/ヘア&メイクアップアーティスト/毛髪診断士 上野リサ)
【関連記事】
・白髪は明るめ髪色で目立たせない!美容師が教える白髪隠し術
・40•50代に似合う!小顔効果大で今っぽいボブヘア6つ
・オバ見えしない40•50代のひとつ結びのやり方
・たるみは髪型でカバー!40・50代がすべきリフトアップ若見えヘア