忘年会にクリスマス会と、宴会続きで、そろそろ胃腸が疲れてきた方も多いのではないでしょうか。
健康と美容に役立つ食スタイルを提案して15年の美養フードクリエイターである筆者が、何かと忙しい年末、胃腸の調子を調えて元気に過ごすための「朝ごはん」を3つご紹介します。
■お疲れ胃腸ケアになる朝ごはんの選び方
(1)温かいものを選ぶ
朝は、一日の中で一番体温が低い時間帯です。とくに冬は、外気温の寒さから体温が上がりにくい状態にありますから、朝ごはんには、温かいものを選びましょう。
私たちの身体は、深部体温が37℃台で正常に働くようにできているため、身体を芯部から温めることで、胃腸の調子を整える効果が期待できます。
(2)とろみのあるものを選ぶ
とろみのあるものは、熱が逃げにくいだけでなく、消化もゆっくりになり、胃腸から身体を温めてくれます。
■お疲れ胃腸ケアに!「おすすめ朝ごはん」3つ
(1)オートミール
オートミールは、食物繊維が豊富なオーツ麦から作られています。オーツ麦の食物繊維は、水溶性食物繊維が多いため、水分を含むとトロミのある状態になります。
ですから、オートミールに牛乳やアーモンドミルクなど、お好みのミルクを加えてひと煮立ちさせるだけで、とろみのある温かい朝ごはんが出来上がります。
お好みでシナモンやジンジャーパウダーを加えれば、身体温め効果UPです。
(2)ホットヨーグルト
ヨーグルトに含まれる乳酸菌やビフィズス菌は、熱に弱いため、本来は加熱しないで食べるものです。ですが、菌は死んでしまっても、腸内に既に住み着いている善玉菌のエサとなり、腸内環境をサポートします。
お鍋で温めたヨーグルトに、ハチミツやメープルシロップで甘味を加えたり、オートミールと同じように、シナモンやジンジャーパウダーなどのスパイスを加えてもいいですね。
(3)とろろ出汁スープ
昆布は、善玉菌の大好物である水溶性食物繊維の豊富な食材です。昆布を薄く削ったとろろ昆布は、うま味が溶け出しやすいため、お湯を注ぐだけで美味しいスープが出来上がります。
お好みで、梅干しや生姜、刻みネギを加えて、味を調えましょう。
胃腸を温めて労わる朝ごはんを食べて、今年も最後まで元気に過ごしたいですね。
(美養フードクリエイター・中医薬膳師 岩田まなみ
料理教室Manami’s Kitchen主宰。パリのEcole Ritz Escoffierにてフランス料理を学びDiploma取得、本草薬膳学院にて薬膳を学び、中医薬膳師の資格を取得。健康リズムカウンセラー、味覚カウンセラー(スタンダード)。自著「ベジフル発酵ジュースとレシピ」(2018年・日東書院本社)、「ヤセ菌が増えて太らない食べ方」(2016年・自由国民社)。コラム執筆、雑誌、TVなど多数のメディア出演実績がある。)
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