ワシントン大学の研究で「デブ菌」の存在が明らかにされて以来、注目を集めているダイエットと腸内細菌の関係。なんと、デブ菌が存在するように、「痩せる腸内細菌」も存在しているそう。
今回は、腸内環境を整えて「痩せる腸内細菌」を増やす「ヨーグルトの食べ方」をご紹介します。
■「デブ菌」・「痩せる腸内細菌」って何?
「デブ菌」とは
腸の研究で有名な順天堂大学の小林教授によれば、「デブ菌」は悪玉菌の仲間で腸内で有害物質を作り出します。
有害物質を含んだ血液はドロドロとしていて浸透圧が低いため細胞の中まで入りにくく、結果として内臓脂肪や皮下脂肪に向かい、血液中の栄養が脂肪として取り込まれてしまうのだそう。
「痩せる腸内細菌」とは
一方、「痩せる腸内細菌」は、腸の状態を良い状態に保ち、働きを向上させて、栄養の消化・吸収、老廃物や有害物質の排出をスムーズに保つため、吸収されやすい状態の栄養分を血液に送り込みます。
サラサラの血液は、全身の細胞に酸素と栄養を届け、結果として代謝のよいヤセ体質になるのだそうです。
■痩せる腸内細菌を増やす「ヨーグルトの食べ方」ルール3つ
(1)200gを夜食として食べる
小林教授によれば、腸の働きは副交感神経が司っているため、働きが活発になる夜の時間帯が腸の活動も活性化するのだそう。
その時間帯に善玉菌の働きをサポートする乳酸菌を腸に届けることで、腸の働きをサポートする効果が一層高まるのだとか。
夕食後のデザートとして食べるより、寝る1時間前に夜食として200g食べるほうが効果が高いそうですから、夜食にはヨーグルトですね!
(2)フルーツ+ハチミツと一緒に食べる
腸内で善玉菌のエサとなる食物繊維とビタミンCの含まれたフルーツ、オリゴ糖の含まれたハチミツと一緒に摂るのがベスト。ハチミツには、整腸作用のあるグルコン酸も含まれています。
(3)毎晩食べる
食べた乳酸菌などの善玉菌は腸内に住み着くことはできません。明治の研究でも、ヨーグルトによって改善された腸内環境は、食べるのを止めると元に戻ってしまうことがわかっているそうですから、毎日食べましょう!
実際に読者モニターが2週間夜ヨーグルトを食べた実験では、半数が体重減、3割にウエストサイズ減少がみられたそうですから、まずは2週間チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
(美養フードクリエイター 岩田麻奈未)
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【参考】
※乳酸菌による腸内環境と便秘の改善について – 明治
※「腸の大掃除」で痩せる!超健康になる!-「ゆほびか」特別編集(マキノ出版)