「甘いものは好きだけど、美と健康のことを考えたら我慢をしがち」という方は多いことでしょう。ですが、糖質は人間の身体には必要なものですし、甘いものを味わった後の満足感も心の安らぎにつながるものです。
そこで、甘味料の見直しをすることをおすすめします。ウエルネス&ビューティーライターの筆者が、ギルトフリーで楽しめる甘味料をご紹介します。
■血糖値を緩やかに上げる甘味料を選ぶ
スイーツが太るという大きな理由のひとつに、血糖値の急上昇が挙げられます。
急激に血糖値が上がると、それを下げようとしてすい臓から「インスリン」というホルモンが過剰に分泌されます。このインスリンは、血糖値を下げる際に血中の糖分を脂肪に変える働きがあるため、ダイエットにはNGとされているのです。
ダイエット中にスイーツを楽しむ場合は、血糖値の上がり方が緩やかな甘味料を選びましょう。
■ギルトフリー甘味料を使ったスウィーツレシピ4つ
黒糖
黒糖に含まれている「フェニルグルコシド」という成分が糖の吸収を抑えるため、血糖値の上昇を緩やかにします。
黒糖のゼリー
材料(3個分)
・黒糖 70g
・水 300mlと大さじ1
・粉ゼラチン 5g
・きな粉 適量
作り方
(1)ボウルに大さじ1の水とゼラチンを入れ、ふやかしておきます。
(2)鍋に水300mlと黒糖を入れ弱火にかけて溶かし、沸騰直前で火を止めます。
(3)(2)に(1)を加えてよく混ぜ、カップに注ぎ分けます。
(4)粗熱がとれたら、ラップをかけて冷蔵庫で冷やし固めれば完成です。食べる時にお好みできな粉を振りかけてお召し上がりください。
てんさい糖
白砂糖のように精製されていないため、ゆっくりと身体に消化・吸収されます。さらに、「オリゴ糖」が含まれているので、腸内環境の改善にも役立ちます。
てんさい糖のおからクッキー
材料(作りやすい分量)
・おからパウダー 100g
・てんさい糖 30g
・卵 1個
・オリーブオイル 大さじ2
・豆乳 50ml
作り方
(1)おからパウダーとてんさい糖を混ぜます。
(2)(1)に卵とオリーブオイルを加え、しっかり混ぜ合わせます。
(3)(2)に豆乳を少しずつ加えながら混ぜてまとめ、綿棒で5mm程度の厚さに伸ばしてクッキー型でくり抜きます。
(4)170度に余熱したオーブンで20分焼き、ひっくり返してさらに10分焼いて完成です。
玄米水飴
多糖類なので、緩やかに体内に吸収されます。玄米に含まれている「ビタミン」や「ミネラル」も残っているので、身体にとって理想的な甘味料です。
玄米水飴のムース
材料(作りやすい分量)
・木綿豆腐 100g
・黒ゴマペースト 大さじ2
・玄米水飴 大さじ3
・てんさい糖 大さじ2
・豆乳または牛乳 350ml
・棒寒天 2g
作り方
(1)木綿豆腐は弱火で5分ほど茹で、しっかり水切りをしておきます。
(2)鍋に黒ゴマペースト、玄米水飴、てんさい糖、豆乳または牛乳、棒寒天を入れ、弱火にかけて煮溶かします。
(3)(1)と(2)をミキサーにかけ、なめらかになるまで攪拌します。
(4)(3)をカップに注ぎ分け、冷蔵庫で冷やし固めれば完成です。
デーツ
デーツとは「なつめやし」の実のことです。
糖分は高いですが、血糖値の上がり方は緩やかです。さらに、血糖値の上昇を抑える「食物繊維」も豊富なうえ、「ビタミンE」や「ビタミンB群」「マグネシウム」「カルシウム」も含まれています。
ドライフルーツとしてそのままいただくほか、応用がきくジャムを作っておくと便利です。
デーツジャム
材料(作りやすい分量)
・デーツ 500g
・水 500ml
作り方
(1)デーツは半分に切って、種をとっておきます。
(2)鍋に(1)と水を入れ、中火にかけてアクをすくいながら煮ます。
(3)やわらかくなってきたら弱火にして、実を潰しながらさらに10分ほど煮込み、水分が飛んだら完成です。
スイーツを一切断った人よりも上手に甘いものをとり入れた人の方が、ストレスをためずにすむかもしれません。美と健康の大敵のストレスをさけるためにも、身体に負担のかからない甘味料を使って楽しく甘味と付き合っていきたいものですね。
(ウエルネス&ビューティーライター ユウコ
「脂肪燃焼ダイエット」「ハッピーラッキー美人の秘密2」など、これまで4冊の自著を刊行。食、メンタルケアなどを通じて生活と人生の質を高めるメソッドについて、多方面にて執筆中。ブログも毎日更新中。)
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