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更年期の不調をケア!食べるべき身近な食材5つ

国際薬膳調理師
倉口ゆうみ

年齢を重ねると悩ましいのが「更年期」。のぼせやイライラ、ホットフラッシュなどの不調が起きて、心も身体もツライですよね。そんな更年期の身体をケアしてくれる食材が身近にあることをご存知でしたか?

不調

国際薬膳調理師の筆者が、薬膳的「更年期の不調をケアする食材」を5つご紹介します。

■なぜ更年期に不調になるの?

薬膳の世界では「気・血・水(き・けつ・すい)」の量が十分で巡りがいいと元気でいられると考えられていますが、この3つは年齢とともに少しずつ減少しバランスが崩れてしまうといわれています。

プレ更年期

気が減ると疲労感が残り、気の巡りが悪いとイライラします。水が足りなくなると火照る、血が減ると気分が落ち込むなどの更年期に見られる不調を感じやすくなります。

「気・血・水」をおぎない、巡りを良くする食材を積極的にとり入れましょう。とはいえ、どんな食材を食べたらいいか気になるところだと思いますので、おすすめの食材を厳選してご紹介します。

■「更年期の不調を感じたら食べたい食材」5選

(1)セロリ

「食べるアロマテラピー」といわれるくらい巡りを良くし、イライラを緩和する食材です。血圧が高めの人におすすめです。

仕事でストレスを感じた日の夕飯に、セロリの浅漬けやミネストローネなどを献立に加えてみてください。ただし、多食すると胃の負担になってしまいますので、胃が弱い人は食べ過ぎに注意してください。

(2)黒豆

薬膳で更年期の不調をケア!心と身体をいたわる身近な食材

血をおぎない、血の巡りを良くしてくれます。血は、各臓腑に栄養やうるおいを与えたり気持ちの安定を図ったりする働きをしています。なので、「気持ちが落ち込みやすい」「身体が冷えやすい」「生理痛がツライ」などのお悩みがある方は、黒豆を味方につけてみてください。

お茶を黒豆茶に変えたり、ご飯に混ぜ込んで炊いてみたりすると良いでしょう。

(3)山芋

滋養強壮(じようきょうそう)の作用にすぐれていて、疲れた身体を労わってくれる食材です。さらには、胃腸系システムである「脾(ひ)」の働きも高めてくれます。

脾は、「気・血・水」の製造工場といわれていますので、脾が弱ると食べたものを栄養に変えにくくなってしまいます。山芋をコツコツ食べて、胃腸ケアをしていきましょう。

身体を温めも冷やしもしないマイルドな性質ですので、どの体質の方でも合いますよ。生でも炒めても、煮ても美味しいですので、さまざまな調理法で楽しんでくださいね。

(4)わかめ

生命力の源である「腎(じん)」という臓腑を労わる食材です。さらに、むくみや便通作用もありますので、「手足がむくむ」「便秘で悩んでいる」という方におすすめです。

わかめは酢と一緒に摂ると吸収率がアップされるといわれていますので、効果をアップさせるには「酢の物」が良いでしょう。しかし、わかめは少し身体を冷やす性質がありますので、身体を温める生姜などの薬味をそえてバランスをとるようにしてください。

(5)豚肉

肉類のなかでは、腎機能をアップさせてくれる豚肉がおすすめです。滋養強壮の働きにもすぐれていますので、疲労回復効果が期待できます。

身体にうるおいを与える作用もあります。「火照りやすい」「喉が渇きやすい」という方は、肉選びに迷ったら豚肉をチョイスしましょう。美容面では、肌が乾燥するというお悩み改善に働きかけてくれます。

腎機能をさらにアップさせるためには生姜をプラスすると良いので、「豚肉の生姜焼」は更年期世代にぴったりなメニューです。

年齢を重ねることで「気・血・水」が減ってしまうのは自然なことですが、できることならばいつまでも元気で美しくいたいものですよね。今回ご紹介した食材を摂り入れて、コツコツと更年期の不調をケアしましょう。

(薬膳ライフバランスプランナー/国際薬膳調理師/コラムニスト 倉口ゆうみ)

 

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