突然ですが、スーパーではどのような食材を買っていますか? 「適当に食材を買うと身体のことが心配だけど、何を買ったらいいのか正直のところわからない」と悩んでしまうこともきっとあるはずです。
薬膳のプロである筆者がいつも実際に買っている食材をご紹介します。
■薬膳のプロが買い物の際に意識していること3つ
(1)旬の食材を買う
薬膳の世界では、旬の食材にはその季節に出やすい不調をケアできるといわれています。
何を買ったらいいかわからないという時には、スーパーの目立つところに置かれている旬の食材を買うと良いでしょう。
(2)3種類程のレシピが思い浮かぶ食材を買う
いくら身体にいいとはいえレシピが思いつかない食材だと、献立をたてる時に頭を悩ませてしまいます。
そこで、1つの食材でさまざまなレシピが思い浮かぶ食材がおすすめです。例えば、筆者はよく「山芋」を買いますが、山芋一本で以下のようなレシピができます。
炒める
醤油、酒、みりん、砂糖で味付けした「山芋ステーキ」
煮る
にんじん、厚揚げと一緒に煮こんだ「煮物」
生
短冊切りにして梅と和える「山芋の梅和え」
(3)肉、野菜、豆類、魚介類をまんべんなく買う
「どんな食材にも意味がある」と薬膳の世界ではいわれていますので、さまざまな食材がまんべんなくカゴの中に入っていることが理想です。
例えば、買い物カゴを見た時にお肉ばかりで豆類やお魚が入っていないと感じたら、お肉を1種類戻してお魚とパウチタイプの大豆を選びます。バランスを意識して買い物をしましょう。
■薬膳のプロがいつも買う食材
魚介類
・しらす
・鮭
・しじみ
上記の魚介類は、「気血(きけつ)」をおぎなってくれる食材です。疲労回復や肌のケア、ドライアイ改善などの効果が期待できます。
筆者はこの3つの食材で、「しじみ汁」「鮭のホイル焼き」「しらすの青菜和え」などをつくることが多いです。
豆類
・豆腐
・大豆
・納豆
これらの食材は、胃腸系システムである「脾(ひ)」を労わってくれます。脾は食べたものを栄養に変えてくれる食材ですので、毎日の食事に欠かせません。
野菜(旬の野菜)
野菜は、旬を意識して選びましょう。季節ごとにおすすめの食材を選んでみてください。
春
・キャベツ
・アスパラガス
・菜の花
夏
・なす
・トマト
・きゅうり
・ピーナッツ
秋
・さつまいも
・長芋
・かぼちゃ
・じゃがいも
冬
・ねぎ
・生姜
・ニラ
・大根
通年
・もやし
・キャベツ
・にんじん
・たまねぎ
・山芋
肉編
・豚肉
・鶏肉
鶏肉は、身体を温め胃腸を労わります。豚肉は、エイジングケアや疲労回復にすぐれているといわれています。
どちらも、炒め物や煮物、蒸し料理と献立のレパートリーが広いので必ず買う食材です。肉類はエネルギーチャージ食材のなかでも即効性があるので、仕事とプライベートが忙しい40代女性にぴったりです。
その他
・白ごま
・黒ごま
・わかめ
・のり
ごま類は、美肌効果やエイジングケア、ドライアイ緩和が期待できるうえ、どんな料理とも相性が良く見映えもよくなるので欠かせない食材です。我が家では「白すりごま」「白いりごま」「黒すりごま」「黒いりごま」と、計4種類のごまをストックしています。
わかめやのりは、むくみ改善の効果が期待できる食材です。わかめは「酢のもの」「みそ汁」にし、のりは「青菜ナムル」に混ぜ込んだり麺類のトッピングにして頂いています。
スーパーに行くと、どの食材を買うか頭を悩ませてしまうことがあるかもしれません。そんな時に買う食材が決まっていると、時間もお金も節約できて一石二鳥です。身体のことも考えた食材なら、さらに嬉しいですよね。
お買い物の際に、ぜひ参考にしてみてくださいね。
(薬膳ライフバランスプランナー/国際薬膳調理師/コラムニスト 倉口ゆうみ
自ら抱えていた不調を、薬膳に出合い克服したことをきっかけに、同じ悩みを抱く女性の助けになりたいと思い、スクール歴代トップ5に入る成績で資格を取得。体質カウンセリング、レッスン、イベント開催の他、薬膳コラムも執筆中。簡単にできる薬膳の知恵をお届けしています。)
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