鏡を見て「なんだか肌が朝より暗い?」と、自分の顔色におどろくことはないでしょうか。
肌のくすみがあるだけで、一気に老けて見られがちです。できれば、明るい肌を手に入れたいですよね。
国際薬膳調理師である筆者が、薬膳の目線でくすみ肌をケアする5つの習慣をお伝えします。
(1)「血をおぎなう食材」をとり入れる
くすみのない肌をつくるために薬膳の世界では、「血(けつ)」をおぎなう食材が欠かせません。血は肌にうるおいや栄養をあたえるので、足りなくなるとくすみの原因につながってしまいます。
血をおぎなう食材
・レバー
・にんじん
・ほうれん草
・黒ゴマ
・アーモンド
・鮭
・まぐろ
・さば
・しじみ
上記の食材などです。
「週に1度、レバーを食べる習慣をつくる」「にんじんやほうれん草のナムルをお弁当に入れる」など、これらの食材をつかったメニューを考えて1週間の献立を組むと、食べる習慣が身につくのでおすすめです。
(2)「血の巡りをよくする食材」を食べる
血は量だけあっても巡りが悪いと、栄養がしっかり届きません。そこで、血をおぎなう食材にプラスして、巡りをよくする食材も一緒に食べるようにしましょう。
血の巡りを良くする食材
・玉ねぎ
・ねぎ
・ニラ
・パセリ
・生姜
・茄子
・さば
・鮭
上記の食材などです。
「お味噌汁の具に玉ねぎを使う」「鮭おにぎりを選ぶ」「鯖缶を常備しておく」などをして、継続して食べることを心がけてみましょう。
(3)目と頭を休める時間を持つ
血を増やすことも大切ですが減らなさいように心がけなければ、せっかく血をおぎなう食材を食べても血はなかなか増えません。そこで意識してほしいことは、目と頭を休ませる時間をつくることです。
血は、目や頭を使いすぎることで減ってしまうと考えられていますので、パソコンの見過ぎや長時間の仕事で頭をつかっていると血が減る原因につながってしまいます。
「トイレに行った時に、目を閉じて何も考えない時間をとる」「休憩の時間帯に、お昼寝をする」など、1日5分でもいいので、目を閉じて頭を休める時間をつくることを意識してみてください。
(4)身体を冷やさない
身体が冷えることで、肌がくすんでしまう場合があるということはご存知でしたか?
身体が冷えることで血の巡りが悪くなると、血が滞ってしまいます。すると、身体の隅々や肌にも栄養がいきわたりずらくなり、くすみの原因になってしまうというメカニズムです。
冷えの原因になるもの
・冷たい水、ビール、アイス、ヨーグルトなどを好んで飲食する
・バスタイムはシャワーのみ
これらがあてはまる人は身体が冷えている可能性が高いので、「常温、または温かい飲み物を飲む」「毎日ではなくても、1週間に1度はお風呂に浸かる」などを意識して過ごしてみましょう。
(5)寝る時間を確保する
血は寝ている間につくられますので、ワントーン明るい肌を手に入れるためにはたっぷりの睡眠時間が必要不可欠です。しかし、ただ寝ればいいというわけではなく、23時が理想の就寝タイムです。
なぜなら、中医学では「各臓腑が、この時間にこのように働く」という時間割が決まっています。その時間に沿って食事をしたり睡眠をとることで効果があがるといわれているからです。
睡眠に関しては、23時までが気・血・水の巡りを調整し、23時から1時までが身体を修復する時間帯です。さらに、深夜1時から3時までが老廃物を解毒する時間ですので、23時前までに就寝できると、肌の調子も身体の調子も整いやすいです。
23時までに眠るように、1日のスケジュールを組んでみましょう。
くすみ肌をメイクでカバーしようとすると、つい厚塗りになり「おば見え」してしまいがちです。まずは、肌が生まれ変わるといわれる1ヶ月間、ご紹介したことをとり入れてみてください。最初はたいへんかもしれませんが、その努力に肌が応えてくれると明るいトーンに近づいてくるはずです。
(薬膳ライフバランスプランナー/国際薬膳調理師/コラムニスト 倉口ゆうみ
自ら抱えていた不調を、薬膳に出合い克服したことをきっかけに、同じ悩みを抱く女性の助けになりたいと思い、スクール歴代トップ5に入る成績で資格を取得。体質カウンセリング、レッスン、イベント開催の他、薬膳コラムも執筆中。簡単にできる薬膳の知恵をお届けしています。)
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