尿もれという言葉にドキッとした方も少なくはないのでしょうか? 実は20代から50代で尿もれの経験がある人が約半数もいることがわかっています。今回は女性の尿もれと予防法についてお伝えします。
■尿もれはナゼ女性に多い?理由3つ
尿道が短い
女性と男性では膀胱から尿道口をつなぐ尿道の長さが違います。男性に比べ、女性は約3〜4㎝ととても短く、直線的な構造になっているので女性のほうが尿もれが多いのです。
骨盤底筋が弱く、働きが鈍る
尿もれに最も関係が深いのが「骨盤底筋(こつばんていきん)」という筋肉です。骨盤底筋とは恥骨から尾骨までの骨盤底間をハンモックのように支えている筋肉のことで、尿道や肛門を締める働きをしています。もともと、女性ではこの筋肉が弱いことにくわえ、出産によって筋肉がダメージを受けてしまうのです。
女性に多いのは「腹圧性尿失禁」
尿もれにはいくつか種類があるのですが、女性に多いのは「腹圧性尿失禁」と呼ばれるものです。せきやくしゃみをしたときなど、お腹に力が入ったときに尿がもれることです。
■尿漏れを改善!「骨盤底筋訓練」
腹圧性尿失禁はトレーニングで治すことができるのが特徴です。早い人ではたった2週間で効果が見られるそう! さっそく取り組んでみましょう。
骨盤底筋トレーニングの方法
やり方は簡単! これを1日に30回〜50回行います。
(1)座ってでも、立ってでも、寝た状態でも自分がやりやすい姿勢でOK!
(2)尿道と肛門をゆっくり締めていきます。
(3)5秒間キープします。
(4)ゆっくり緩めます。
骨盤底筋を鍛えると、姿勢がよくなったりヒップアップにもつながります。介護予防教室などでもこの体操を行うことが多いのですが、70〜90代の方でも訓練を行って改善したという方も少なくありませんので、気になる方は是非行ってみてくださいね。
(看護師/ホリスティックビューティインストラクター 山本幸美)
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【参考】
※ロリエ 吸水フリーデイ 消臭プラス 尿もれQ&A – 花王
※尿もれはなぜ起こる? 尿もれ基礎知識 チャームナップ – ユニ・チャーム
※排泄ケアの基礎知識 – 日本コンチネンス協会