納豆と並んで日本の発酵食品を代表するのが、味噌。大豆と米麹を長期発酵させた味噌は、大豆由来の栄養素に発酵過程で生まれた栄養素やうま味が加わった、食べて美味しく身体にやさしい発酵食品です。
「腸活のために、お味噌がいい」とわかっていても、「お味噌汁を作るのは面倒だし、お料理にもなかなか活用できない……」という方へ。美容と健康に役立つ食スタイルを提案して16年の美養フードクリエイターである筆者が、簡単なお味噌の活用法をご紹介します。
■もっと身近に!味噌活用法
(1)オリーブオイル×味噌
味噌は、洋の食材とも相性のいい食品です。とくにエクストラバージンオリーブオイルとの相性がよく、エクストラバージンならではの香りが、味噌の発酵臭を抑え、またオリーブオイルの辛みと味噌のコクがとてもよく合います。
オリーブオイルと味噌をよく混ぜるだけで、ドレッシングの完成です。お好みの野菜と合わせて食べましょう。
(2)トマトペースト×味噌
トマトは、グルタミン酸などのうま味成分が豊富な野菜です。味噌にもうま味成分が含まれていますから、うま味の相乗効果が生まれ、トマトと味噌はベストマッチ!
煮詰めることでうま味が凝縮された「トマトペースト」と味噌を合わせるだけで、ソースの出来上がり。パスタに和えたり、肉や魚のソースに、ポトフなどの野菜スープの味付けに使っても◎。
(3)ヨーグルト×味噌
乳製品とも相性のいい味噌。乳製品の脂肪分が味噌の発酵臭や塩味を包み込み、とてもまろやかな味わいになります。ヨーグルトと合わせれば、動物性乳酸菌も摂ることができて最強の腸活調味料になりますね。
そのままソースやドレッシングとして使うほか、ゆで卵を漬けたり、肉や魚を漬けてもOK。発酵のチカラで塊肉も柔らかく仕上がります。
■味噌の選び方・保存方法
選び方
せっかくの発酵食品ですから、加熱によって静菌されていない、「生みそ」と書かれているものを選びましょう。
保存方法
味噌は生きているため、密閉容器などに移したりせず、購入したときの容器をそのまま使うのがおすすめです。乾燥が気になる方は、味噌の表面にラップをして乾燥を防ぎましょう。
味噌には塩がしっかり含まれていますが、味噌に含まれている塩と、そのまま食べる塩とを比較すると、30%の減塩効果があるといわれています。ですから、同じ塩味の強さでも、味噌であれば自然と塩分控えめになっているということです。
美味しくて身体にやさしい味噌。毎日の食生活に取り入れて、食べてキレイを実践したいですね。
(美養フードクリエイター・中医薬膳師 岩田まなみ)
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