春に美味しい季節を迎える「春キャベツ」は、身近な食材として使いやすいのはもちろんのこと、ダイエットや体調管理にも役立つ野菜です。
キャベツは、葉よりも芯の方が栄養価が高いということがわかっているので、捨てたりせずに丸ごと使うと栄養が無駄になりません。
ベジ活アドバイザーの筆者が、春キャベツの栄養を逃すことなくいただく簡単レシピを2つご紹介します。
■春キャベツの栄養と美容ポイント
1年中栽培されているキャベツですが、そのなかでも「春キャベツ」は葉がやわらかくみずみずしいのが特徴です。色も春らしい鮮やかな黄緑色で、寒玉のキャベツとは異なります。葉の特性を活かして、サラダなどの生食にすることがおすすめです。
捨ててしまいがちな外葉や芯ですが、「カルシウム」「カリウム」「リン」「マグネシウム」などのミネラルが結球葉よりも多く含まれています。「β-カロテン」は外葉に、「ビタミンC」は外葉と芯の周りにそれぞれ多く含まれるので、切り方や調理法を工夫するといいですね。
よく噛むことにもつながるキャベツは、暴飲暴食対策にうってつけの野菜でもあります。しっかり噛んでダイエットにも役立てましょう。
■「春キャベツの栄養を逃すことなくいただく簡単レシピ」2選
(1)1分で完成!春キャベツの塩こうじサラダ
腸内環境を整える働きのある「食物繊維(キャベツ)」と「発酵食品(塩こうじ)」が美味しく食べられるサラダです。春キャベツは葉がやわらかいので、手でも簡単にちぎれますよ。
材料(2人分)
・春キャベツ 4分の1個
A
・塩こうじ、ゴマ油、酢、砂糖 各大さじ1ずつ(ドレッシングについてはキャベツの量によって加減してください)
作り方
(1)春キャベツは洗って水気をよく切ったら、手でちぎります。
(2)ポリ袋に(1)とAを入れて味がなじんだら完成です。
(2)芯までしっかりと使いきる!春キャベツのトマトスープ
栄養価のある芯もしっかりと食べられる簡単レシピです。春先の寒い日にご活用ください。
材料(2人分)
・キャベツ 4分の1個
・タマネギ 4分の1個
・ベーコン 2枚
・オリーブオイル、塩、コショウ 適宜
A
・トマトジュース、水 各150mlずつ
・顆粒コンソメ 小さじ2
作り方
(1)キャベツは水で洗い、手でちぎります。タマネギは薄切りにし、キャベツの芯は削ぎ切りにして食べやすくします。ベーコンは2cm幅の大きさに切ります。
(2)オリーブオイルを敷いた鍋に(1)とベーコンを入れて軽く炒めたら、Aを入れて煮込みます。
(3)塩、コショウで味を整えたら完成です。
この時期に美味しい春キャベツをいただいて、ダイエットや体調管理に役立てましょう。
(ベジ活アドバイザー 生井理恵
「食べてキレイになる料理教室」主宰。食べて美人になるレシピには定評があり、企業へのレシピ提供・商品監修を多数手掛ける他、講演やセミナーも精力的にこなす。著書に「ママとキッズの楽しいベジ活」がある。)
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【参考】
※コメ,キャベツ,タマネギおよびニンジンにおける部位別のミネラル含量(PDF) – 日本土壌肥料学会
※キャベツ – JAグループ