ここ近年、注目を集めている「昆虫食」。栄養価が高いことで知られ始めていますね。無印良品が「コオロギせんべい」という商品を販売し、さらに昆虫食への関心が高まりました。
管理栄養士の筆者が、昆虫食についてお伝えします。
■昆虫食のメリット
日本で有名な昆虫食は「イナゴの佃煮」「蜂の子」「ざざむしの甘露煮」などがありますが、昆虫食を食べるメリットとはなんでしょうか?
昆虫食は栄養価が高い
高脂肪(低脂肪のものもある)、高タンパク、ビタミン、ミネラルが豊富です。
例えば、長野県の珍味の一つである「いなご」の100g中エネルギーは247kcal、タンパク質26.3g、脂質1.4gになります。鉄分は4.7mg、亜鉛は3.2mg、ビタミンEは2.8mg含まれています。黒スズメバチの幼虫として知られる「蜂の子の缶詰」の100g中エネルギーは250kcal、タンパク質は16.2g、脂質は7.2gとなります。
蜂の子は三大栄養素であるタンパク質・炭水化物・脂質を含んでいるのはもちろんのこと、ビタミンやミネラル類も豊富に含まれていることがわかっています。さらに、体内で合成されない必須アミノ酸も含まれています。
蜂の子を食べることで「耳鳴り」や「耳の聞こえ」の改善効果が期待されているほか、肌のハリや弾力が改善されるという効果もあったとされているそうです。一度試してみても良いですね。
いなごと蜂の子はタンパク質が多いため、食品成分表では肉類に分類されているのです。
粉末にして食べることも可能
どうしても見た目がネックな昆虫食。昆虫そのままの見た目では、いくら栄養価が高いとはいえ食べることに躊躇していまいますよね。
その場合は、昆虫が粉末になっている商品を試してみると良いかもしれません。
■昆虫食のデメリット
見た目が怖い
昆虫食は、見た目がとにかく怖いですね。栄養価が高く身体に良いとわかっていても、口に入れるまでは勇気が必要です。
海外では、虫ピザや虫寿司などがメニューとしてあるようです。
甲殻類アレルギーの方は要注意
昆虫食は甲殻に覆われているものもあるため、甲殻類アレルギーの方は注意が必要です。食べる前にしっかりと調べてからいただくようにしましょう。
今回は、昆虫を食べる際のメリットとデメリットをご紹介しました。筆者も「いなごの佃煮」を幼少期に食べたことがあります。やはり、口に入れるまではとても勇気が必要でしたが、食べてみると案外美味しかったことを覚えています。
(管理栄養士/おやこ食育プランナー/美食ライフプランナー やなぎさわ えりな)
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【参考】
※“蜂の子”とは – 山田養蜂場