パソコン・スマホに長時間使用している人は、「疲れ目」かもしれません。というのも、PC・スマホの広がりと共に多くなっている「疲れ目」や「眼精疲労」は、まさに現代病と言われているんです。今回は、「目が疲れた」「目が充血している」「目が乾燥しがち」「目の疲れから肩こりや頭痛がある」など目の疲れを感じたときや感じる前に実践してほしい、目の癒やし方をご紹介します。
■目は「温める」が正解!
あなたは普段、疲れ目のとき、目を冷やしますか? 温めますか? 爽快感を得たいときやクールダウンしたいとき、充血など、冷やすことが効果的な場合もありますが、疲れ目には温めの方が効果的。凝りや筋肉がほぐれ、滞った血の巡りが良くなるので、パソコン・スマホによる疲れ目を解消してくれます。
■疲れ目のときの対処法3つ
目の温め方
フェイスタオル程度の大きさのタオルを用意し、水で濡らします。次に、そのタオルを電子レンジで40℃程度に温め、温度が熱すぎないか確かめたら、目の上に置きましょう。このときやけどをしないよう、温度には十分注意してください。横になって目を閉じ、5~10分程度当てましょう。時間がとれないという方は、お風呂で湯船に浸かりながら、お風呂のお湯で濡らしたタオルを目元に置くだけでも、スッキリ感が全く違います!
「1分間」の目の休息
厚生労働省のガイドラインから、1時間ごとに10分から15分の休憩をとることが理想的とされていますが、実際はそんなに休むのは難しいですよね。でも、せめて30分~1時間ごとに1分は目に休息を与えて下さい。両手で目を覆い、光を遮断し目を閉じたら、深い呼吸で1分間。たったこれだけでも、取り入れてみると疲労感に違いが出ます。また、意識してまばたきの回数を増やしたり、目の周りのツボを押してみるのも効果的。集中すると連続して画面に向かってしまうので、疲れを感じていなくても、定刻を決めるなどして取り入れてみて下さい。
「ビタミンA」&「アントシアニン」で内からのケアを
おすすめの改善策のひとつは、「目のビタミン」と言われるビタミンAを積極的に摂ること! 実は、ビタミンAは目の網膜にある「ロドプシン」という物質の主成分。この再合成を助ける働きにより、眼精疲労などの緩和が期待できます。うなぎの蒲焼やにんじんなど、魚や肉、緑黄色野菜に含まれます。また、ビタミンAは脂溶性なので脂質と合わせて摂ると吸収率がアップ! そして、ブルーベリーやレーズンなどに含まれる「アントシアニン」にも「ロドプシン」の再合成を助け、疲れ目や目の機能向上に効果的です。
「目の疲れ」は、頭痛・肩こりだけでなく、不眠やイライラの原因にもなり、食欲や便秘などの症状も起こり得ます。目は一生もの。疲れて心身に害をもたらす前に、しっかり予防していきたいですね。
(ホリスティックビューティインストラクター 小塚美香)
【関連記事】
・コンシーラーとおさらば!?「塗らずにクマを解消する」顔ヨガ
【参考】
※後藤英樹著(2012)『目の疲れがとれる! Dr.後藤のかんたん「温めストレッチ」』 (かんき出版)
※ビタミンA 成分情報 – わかさ生活
※しそ 成分情報 – わかさ生活
※新しい「VDT作業における労働衛生管理のためのガイドライン」の策定について
※花王 めぐりズム