マスクをするようになってから、「顔にたるみやむくみがある」「フェイスラインが丸くなった」と感じることはありませんか? マスクをしていると顔の表情が周りに見えない分、マスクをしていない時より笑うことが少なくなり、表情筋の筋肉が衰えがちです。
筋肉が衰えることで脂肪が増えやすくなることはもちろんですが、体内に流れるリンパの流れも滞りやすくなり、たるみやむくみなどを引き起こす場合があります。
メディカル小顔美容矯正士のプロとして美顔マッサージを教えている筆者が、衰えやすい口周りと頬の筋肉にアプローチするマッサージ法をご紹介します。
■「リンパ」とは?
私たちの身体のなかには、「血液」「リンパ液」「組織液」の3つの液体があります。血液は心臓から出て、心臓に戻るように身体のなかを循環しています。
動脈として心臓から出た血液は段々と分かれて細くなり、毛細血管から酸素や栄養素を身体の隅々にまで運びます。心臓に戻ってくる時には毛細血管から静脈となり、老廃物などを回収しながら戻っていきます。
老廃物を排泄するのが「リンパ」
血液の働きで回収しきれなかった老廃物を排泄するのが“リンパ“になります。それ以外にも、リンパはリンパ液中に侵入してきた細菌やウイルスに反応し、身体を守るためにリンパ腺が腫れたり発赤する機能があります。
このように老廃物を排泄する機能と、外から侵入してきた異物から身体を守る免疫作用が、リンパにはあります。このリンパが滞ると、顔がむくんだりフェイスラインが丸くなったり、たるみの原因にもつながってきます。
リンパの流れは、運動や呼吸、マッサージなどで体内を刺激することで改善することができます。
■頬と口周りのマッサージ法
フェイスライン
(1)両手を開いてこめかみにあて、ギューッと気持ちいい程度の力で押して3秒間キープします。
(2)吸う息で手の力を抜き、下に少しずれて耳の手前に手のひらをあてます。(1)と同じようにギューッと押して3秒間キープします。
ゆっくり息を吐きながら押すとリラックス効果が高まります。
(3)吸う息で手の力を抜き、下に少しずれてエラ部分に手のひらをあててギューッと押して3秒間キープしましょう。
顔全体を引き締めて、顔のバランスの乱れを整えることにおすすめのマッサージです。
頬骨下
(1)右手の人差し指を折り曲げて第二関節部分を右の小鼻の脇にあて、やさしく引き上げるように押します。この動作を顎関節のところまで繰り返します。
(2)小鼻の脇や頬骨下は、リンパの流れが滞りやすくこりやすい部分なので、ここをほぐすとリフトアップが期待できます。
顔の中心から顔の外側に向かって刺激することで老廃物が流れやすくなり、顔周りがすっきりしますよ。
今回は、筋肉が衰えやすいフェイスラインや頬骨まわりを中心としたマッサージをご紹介しました。マッサージ中に引き上げた状態でキープするところがありましたが、引き上げたままキープすることでリフトアップ効果をより実感しやすくなります。
また、手の温度で顔全体の代謝が上がると血液の流れが良くなり、肌に必要な栄養や酸素がいき渡りやすくなります。ご紹介したマッサージは呼吸とともにゆっくり行えば一回でも十分な内容なので、毎日の生活にとり入れてみてください。
(ヘアメイク/美容講師/美容ユーチューバー/ライター/美容師/メディカル美容矯正士/コスメ薬事法管理者 mayu3)
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