いつの間にかできていて、顔に居座る頑固なシミ。シミがあるだけで見た目年齢が大幅にアップするため、どうにかして解消したいものです。しかし、美白効果のあるコスメを使用しているのに、なかなか効果が出ないという方も多いのではないでしょうか。だとしたら、その美白成分があなたの肌に合っていないのかもしれません。
そんなときは、数多く存在する美白有効成分を知り、自分のシミを消すことができる美白成分を見つけることが大切です。
■医薬部外品美白有効成分とその特徴
今回は医薬部外品に認定されている美白有効成分に絞り、その中でも最もポピュラーと言える7つの成分をを厳選してご紹介します。
1. ビタミンC誘導体
ビタミンCを安定させ、肌に吸収しやすい形に変えたもので、筆者自身が絶大な信頼を寄せ、スキンケアに取り入れてきた成分です。色素沈着を防止してくれる他、抗酸化作用や抗炎症作用があると言われ、肌内部のコラーゲンに働きかけるため、美肌を手に入れたい方にはおすすめの成分です。また、比較的刺激が弱いため、肌が敏感な方でも取り入れやすい成分と言えます。
2. アルブチン
コケモモなどから抽出される成分で、メラニンの働きを抑制する作用があると言われています。ただ植物から採れた成分とはいえ、濃度が高いと肌に刺激を与える恐れがあるため敏感肌の人は、注意が必要です。
3. コウジ酸
麹菌由来の成分で、メラニンの合成に作用するチロシナーゼの活性を抑える作用に優れていると言われています。筆者もコウジ酸が配合された美白美容液を使用し、ホクロのような小さなシミが徐々に消えるという体験をしました。
4. 4MSK(4-メトキシサリチル酸カリウム塩)
チロシナーゼの活性を抑え、メラニンを抑制。慢性的なターンオーバーの不調に着目して開発された成分で、溜まったメラニンを排出する効果があると言われています。
5. TXC(トラネキサム酸セチル塩酸塩)
シミ部位の慢性微弱炎症状態に作用し、メラニンの生成を活性化するPGE2を抑制する働きがあるそう。抗炎症効果もあると言われており、美肌をキープしたい方にはおすすめの成分です。
6. エラグ酸
ポリフェノールの一種で、メラニンの生成に関わる酵素チロシナーゼの活動を抑える働きがあると言われています。
7. カモミラET
美肌のハーブとして知られるカモミールから抽出した成分。またターンオーバーを促進するため、できたシミを薄くしやすくする効果も期待できると言われています。
この他、医薬部外品ではないものの、よく使用される美白成分に、「ハイドロキノン」や「油溶性甘草エキス」などもあります。コスメを購入する際に、裏面のラベルまで見ないという方が多いかもしれません。でも、今使用している美白アイテムを使い切っても何ら変化が見られない場合は、別の美白有効成分が配合されたコスメにシフトされることをおすすめします。自分のお肌に合った成分を見つけましょう。
(アンチエイジングアドバイザー 遠藤幸子)
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【参考】
※吉木伸子監修(2011)『素肌美人になるためのスキンケア美容医学事典』(池田書店)
※友利新監修(2014)『肌美人になるスキンケアの基本 お悩み解消パーフェクトBOOK』(学研パブリッシング)