「巨峰」「ピオーネ」「藤稔」「シャインマスカット」と、ぶどうが美味しい季節がやってきました。
8月から9月にかけて旬のぶどうには、女性の美容に嬉しい栄養がギュッと詰まっています。残暑の疲れが出やすいこの時期にぴったりのフルーツです。
インナービューティー料理研究家の筆者が、ぶどうの栄養ポイントと簡単レシピをご紹介します。夏老け対策のためにも、ぜひとり入れてみてください。
■ぶどうの美容に嬉しい栄養
残暑疲れ解消をサポート
ぶどうには残暑疲れ、夏老けケアにぴったりな栄養が豊富です。
なかでも「果糖」や「ブドウ糖」はエネルギーに変換されやすいため、疲労回復に即効性が期待されています。残暑疲れなど、疲労を感じる時におすすめです。
アンチエイジングをサポート
ぶどうの皮、特に紫色のぶどうの皮部分には、抗酸化力が非常に高い「ポリフェノール類」が豊富です。
色素成分「アントシアニン」はブルーベリーなどのぶどうの仲間に多く含まれており、アンチエイジングや目の働き改善をサポートする力が期待されています。夏老け対策や、スマホ・PCの見過ぎによる眼精疲労ケアにも積極的に摂り入れたい栄養素です。
■美味しいぶどうの見極め方
ぶどうやブルーベリーなどは、皮の周りにうっすら白い粉のようなものが出てきたら食べ頃です。この白い粉は「ブルーム」と呼ばれ、ぶどうが身を守るために熟してくると自ら生み出す天然成分です。
甘みが強いだけではなく、抗酸化作用の高い「オレアノール酸」が豊富なのでアンチエイジングをサポートしてくれます。
■皮を活用してアンチエイジング力UP
上記の色素成分やブルームに含まれるオレアノール酸などをむだなく摂取するためには、皮ごといただくことがおすすめです。最近は皮ごと食べられる品種も多いので、見かけたらぜひ手にとってみてくださいね。
どうしても皮が苦手という場合は、ミキサーやハンドブレンダーでほかの野菜や果物と一緒に皮ごとスムージーにしたり、細かく刻んでドレッシングの材料にすると食べやすいですよ。煮詰めてジャムにしても良いでしょう。
■ぶどうの簡単おしゃれレシピ3つ
(1)フルーツサラダ
約5ミリにスライスしたブドウをモッツァレラチーズや葉野菜と合わせ、EXVオリーブオイルを回しかければ、フルーツサラダが完成します。チアシードをトッピングすれば、さらに栄養価がアップします。
オリーブオイルに豊富な「ビタミンE」は”アンチエイジングビタミン”とも呼ばれるほど栄養価が高い栄養素です。ぶどうのポリフェノールや「ビタミンC」との相乗効果で抗酸化アップを狙えます。
(2)カルパッチョ
白身魚の刺身に細かく刻んだぶどうとEXVオリーブオイル、塩少々をまぶせば、カルパッチョが完成します。
お好みのハーブや葉野菜を添えれば、より華やかになりますよ。白ワインにもよく合います。
(3)ギルトフリーパフェ
ヘルシーな水切りヨーグルト(ギリシャヨーグルト)やマスカルポーネチーズとグラノーラやクラッカーなどを合わせて器に盛りつけ、ぶどうをトッピングすれば、カフェ風のギルトフリーなデザートが完成します。
旬のぶどうを存分に味わいながら、キレイで健康的な身体で秋を迎えたいですね。
(インナービューティー料理研究家 フードコーディネーター 國塩 亜矢子)
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【参考】
※吉田企世子・松田早苗/監修(2016年)『あたらしい栄養学』高橋書店
※上西一弘/著(2016年)『栄養素の通になる』女子栄養大学出版部
※蒲池桂子/監修(2010年)『美肌美人栄養学』エクスナレッジ
※三輪正幸/監修(2012年)『からだにおいしい フルーツの便利帳』高橋書店
※伊達友美/著(2010年)『食べる美女肌セラピー』エクスナレッジ
※田中敬一・原田都夫・ 間苧谷徹/著(2016年)『科学的データでわかる 果物の新常識:ガン・心臓病・脳卒中・認知症を寄せつけない 知られざる果物の機能性』誠文堂新光社
※斎藤糧三/監修(2016年)『スーパーフード事典 BEST50』主婦の友社