サロンで白髪染めをしても、1か月もたたないうちにまた出現する「白髪」。ですが、すぐにサロンに駆け込めないこともあると思います。まして世はコロナ禍。次回の来店までの間隔を今までより1.5~2倍空ける人はとても多いそうです。
ヘアライター&ヘアジャーナリストの筆者が、サロン予約日までの白髪をカバーする「タイプ別ホームカラーのかしこい使い方」をご紹介します。
■今どきの「ホームカラー」は想像以上に使える
サロン染め派は、「ホームカラーって上手に塗れるの?」「ダメージは大丈夫?」と心配しがちです。でも、実はそのクオリティは目覚しく進歩しています。
昔は、白髪染めというと黒かダークブラウンなどの暗い色しかない印象でしたが、最近は明るめのブラウンはもちろん、チラホラ出てきた白髪を染める程度ならベージュやピンク系、アッシュなど、ファッションカラー並みに色を選べる時代に進化しています。
また、髪への負担を軽減するツヤ成分やうるおい成分の向上や、専用のリペアトリートメントをセットするなど、染め上がりのコンディションに配慮した白髪染めも多いので、コロナ禍の今こそ気軽に試してみてはいかがでしょうか。
■悩み&タイプ別「おすすめホームカラー」
穏やかに染めたいなら「カラートリートメント」
カラートリートメントは、服への汚れを気にすることなく、インバスで使えるところが魅力です。
シャンプー後のトリートメントの要領で、徐々に白髪を染めていきます。平均して3~5回の使用で満足のいく色に仕上がります。
ダメージへの不安を抱える人には最適といえるでしょう。ただし、使用をやめると元に戻ります。
全体をムラなく染めたいなら「泡タイプ」
泡タイプの白髪染めは、泡をもみ込むだけで染まるので、液ダレがなくムラになりにくいところが特徴です。
1回の使用で手間なく全体染めをしたい人に向いています。
根元の白髪だけ染めたいなら「リタッチ用ホームカラー」
専用ブラシ付きのクリームタイプは、生え際やトップの根元、内側に生えた白髪をキャッチしやすく、リタッチにとても便利です。
残った薬剤を繰り返し使えるものも多く、コスパがいい点も魅力です。
ダメージ軽減&ツヤ感を出したいなら「ヘアマニキュア」
ヘアマニキュアは髪表面をコーティングするだけなので、ダメージが少ないところが特徴です。度重なる白髪染めでパサつきやゴワつきが気になる人は、2回に1回程度ヘアマニキュアで白髪を染めると、薬剤の負担も減って髪のコンディションもアップします。
2週間程度で色が落ちてしまいますが、サロン予約日までの間のケアとしてはとても便利です。
■1DAYタイプは白髪の質によって使い分ける
お出かけ前など、急に白髪を発見した時や染める時間がない時は「1DAYマスカラ」や「パウダーカラー」が便利です。
「どちらが使いやすい?」と悩む人は、白髪の範囲やヘアスタイルで使い分けましょう。
長く伸びた白髪が数本目立つなら「マスカラタイプ」
マスカラタイプは、ブラシ部分が白髪だけをキャッチしやすいので、黒髪のなかに数本だけ目立つ白髪を塗るときに便利です。長く伸びた白髪でも、軽くコーミングするだけで毛先まできれにカバーできます。
また、髪をまとめた時に目立つ生え際の白髪もスムーズにキャッチできるので、まとめた後でも塗りやすいですよ。
広範囲の白髪やふんわりヘア派なら「パウダー」
パウダータイプは、広い範囲の白髪に便利です。例えば、つむじのまわりが噴水のように白いなど、部分的に密集した白髪の場合は、パフで塗るパウダータイプなら簡単に塗布できますし、見た目も自然です。
また、パーマスタイルやボリューム感のあるヘアを好む人は、ウォータータイプのマスカラだと根元が潰れてフォルムが崩れることもあります。その点、ドライに仕上がるパウダータイプなら、ふんわり感がキープできます。
■お出かけ前に白髪発見!でも白髪染めが手元にない場合は?
お出かけ前に限って、急に発見することが多い白髪。手元に白髪隠しアイテムがない時は、髪にヘアオイルを仕込んでぬれ髪風にしてみてください。
ウェットなスタイルはドライの時より白髪が目立ちにくくなるのでおすすめです。また、いつも同じに分け目にしていると、紫外線ダメージなどの影響で、その部分に白髪が多く生える場合もあります。分け目を変えるだけでも目立ちにくくなりますよ。
自粛生活によりサロンに行くまでの間が空きがちですが、ホームケアをかしこく利用して、いつでもきれいな髪色をキープしてください。
(ヘアライター&ヘアジャーナリスト 小澤 佐知子)
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