「朝の果物は金」という言葉がありますよね。果物に含まれる単糖類は短時間でエネルギーになるため、朝食にとることが望ましいと考えられています。
ベジ活アドバイザーの筆者が、秋冬の朝食に温めて食べたいフルーツを3つご紹介します。果物を温めることで、その熱自体が身体を温めることに役立つと考えられています。
朝のフルーツでエネルギーチャージをするとともにフルーツに多く含まれる酵素やビタミン、ミネラル類もとり入れることができるので、キレイと健康にもおすすめです。
■朝の果物は金
果物に含まれる単糖類は、短時間でエネルギーになるという特徴があります。朝食や昼食時にとると良いとされる理由です。
朝食に食べたものはその後の活動で代謝されると考えられていますので、朝にフルーツを食べることはダイエット中でカロリーが気になっているという人にも安心ですね。
■秋冬の朝食に温めて食べたいフルーツ3つ
(1)リンゴ
「1日1個のリンゴは医者を遠ざける」。リンゴは海外ではそんなことわざがあるほど、豊富な栄養価で知られています。
さまざまなポリフェノールで構成されている”リンゴポリフェノール”の半数以上を占めている「プロシアニジン」という成分があります。高い抗酸化作用をもち、免疫力の低下をひきおこす活性酸素をとり除く働きがあります。
熱に弱い性質がありますが、500Wで1分程度の電子レンジ加熱あればプロシアニジンの量はほとんど減らないこともわかっています。寒い日は軽く温めて食べてみてはいかがでしょうか。
(2)バナナ
身体に必要なさまざまな栄養素を含むバナナ。手軽に食べられることから朝食のルーティンにしている人も多いのではないでしょうか。
朝は1番体温が低い時間帯です。温めたバナナの熱自体が身体を温めるので、寒くなる秋冬の朝食にもおすすめです。
より身体を温めたい時は、レンジやトースターで温めたホットバナナに、同じく身体を温めて血流改善効果が期待できる「シナモン」を加えると良いでしょう。相乗効果が期待できる組み合わせでもありますね。
バナナは腸活に役立つ「食物繊維」や「オリゴ糖」も含むので、便秘でお悩みの人におすすめしたい果物でもあります。
(3)柿
身体を冷やす食べ物として知られている柿ですが、温めるとむくみや冷え改善に働きかける「シトルリン」の含有量が増えることがわかっています。抗酸化作用が高く免疫力強化に役立つ「ビタミンC」や「β-カロテン」の含有量も多いです。
身体が冷えるからと柿を嫌厭している人は、温めて食べてみてはいかがでしょうか。
朝は、一番体温が下がっている時間帯です。温めた果物を食べて、1日のパワーチャージをしてみてください。
(ベジ活アドバイザー 生井 理恵)
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【参考】
※果物は糖尿病に良いのか悪いのか? 果物パワーを食事療法に活用 – 糖尿病ネットワーク
※「リンゴの機能性とその活用」(PDF) – 庄司 俊彦
※プロシアニジンとは – 青森県りんご対策協議会
※バナナの効能 – DOLE
※便秘外来の専門医に聞く!「ホットバナナ」と便秘の関係 – バナナ大学
※柿は加熱調理すると健康成分が増加する – 慶應義塾大学先端生命科学研究所
※シトルリン – わかさ生活
※シナモン – わかさ生活