「今年こそ運動を習慣にする!」「ジムの幽霊会員にならない!」「○○キロ痩せる!」と決意を新たに、鼻息荒く行動するものの、いつのまにか来年の目標になっていたりしませんか。そこで今回は、モチベーションをキープするヒントをご紹介します。
■「できそうなことリスト」をつくる
「運動は健康や美容にいい」と分かっているのに、三日坊主になってしまう理由は、目標を大きく立てすぎることです。友人や旦那さんから「太ったね」など心無い言葉を投げかけられると「絶対に痩せてやる!」と悔しい気持ちから、極端な目標や行動に走りがちです。ここは、グッとこらえて現実的になり、出来そうなことをリストアップしましょう。
「自分の生活習慣を変えない」ということを前提に考える
まず自分の生活習慣を変えずに出来ることから考えましょう。なぜなら、無理して盛りだくさん組み込むと、必ずと言っていいほど、疲れます。オーバー30代は、やることがたくさんあるので、初めは気持ちで動いていたモチベーションが、体の疲れとともにフェードアウトしてしまう場合が多々あります。そこで大切なのは、最初から想像できることをきちんと整理することです。
「生活習慣を変えない運動」の具体例
例えば、家にいる時間が長い人であれば、家事をするときに出来る運動をピックアップして、掃除するときにスクワット動作を入れる、キッチンでお料理するときに捩じり動作を入れるなど。外出する時間が多い人であれば、歩く時間を長くする、エレベーターより階段を利用する。ショッピングモールも隅から隅まで歩きまわる。モールに併設されたスポーツジムに通うなど。
生活習慣を変えない範囲で出来る事は、意外とたくさんあるはずです。ゲーム感覚で色々なアイディアを楽しんだり、考えたりすると飽きずに自然と継続すると思います。
■「励ましあえる仲間」を大切に!
意外と多いのが、「またーそんなの続くの?」と言われると、一気にモチベーションが下がること。そういう事を言う人は、「大丈夫?」という心配する気持ちもあるかもしれませんが、無意識に邪魔をしたいという場合もあります。いわゆる「フレネミー」の存在です。もっと言うと、実際に継続していないからこそ「続くの?」という言葉で、あなたの決心を揺るがすのです。そのような言葉よりも「頑張って!」と素直に応援してくれる人の声に耳を傾けましょう。もしくは、一緒に有益な情報交換ができる人、サポートしてくれる人を大切にしましょう。
■認めよう!「小さな成功体験」も努力した結果
先述の「できそうなこと」もそうですが、地味な階段利用であっても、「実践した事実」を認めることが大切です。ジムに通ったり、食事制限を実践したり「私やってます!」という行動でないと、ちっとも努力をしていないように思ってしまう人も多いのです。地味な行動であっても、「実践した」という目標はクリアーしています。この目標クリアーの得点を増やしていくことが大切です。
期限を設けるのも有効
もしくは、とにかく1週間頑張ってみよう。と短期間から始めて1週間続けられたら目標クリアー得点。さらに加算させるためにあともう1週間継続させていく。これを続ければ、予想外に高得点を獲得できるかもしれません。もし、1週間続けられなかったのであれば、理由を検証し、作戦変更することが重要です。
続けられなかった理由を検証しよう
例えば、疲れていたとき、子育てで予定していたことが出来ないときに、どのような行動を取ったか? ということです。「明日頑張ろう」とそのまま寝てしまった。ちょっとイライラして、我慢していたスイーツに手を出した。など、自分の行動パターンをじっくり分析すると、何がきっかけでやる気がなくなるのか、もしくはスイーツに走ってしまうのか、が分かってきます。行動パターンがわかれば、そのパターンを変えるだけです。ここでも極端に変えるとストレスを感じるので、スイーツだったらナッツ類に変えてみてください。
いかがでしたか? 人間は習慣化された行動をしがちですから、自分のパターンを把握し、軌道修正することが大切です。ぜひ参考にしてみてくださいね。
(株式会社ボディクエスト YOGAエクササイズディレクター 森和世)