美容のことを考えて、食事にちょい足しするのなら「ドライトマト」がおすすめです。
豆腐や納豆、パスタ、卵料理などに少しドライトマトを足すだけで、格段に美味しくなるうえ美容にも嬉しいのです。特に、「ドライトマトのオイル漬け」なら料理にさっと使えるうえ、保存もきくのでとても便利ですよ。
インナービューティー料理研究家の筆者が、ドライトマトのオイル漬けを活用したちょい足しレシピをご紹介します。
■ドライトマトとは?
ドライトマトとは、きれいに洗ってヘタをとったトマトを乾燥させることで水分を飛ばし、乾物状態にした保存食。完全ドライタイプとセミドライタイプに分かれます。
おやつ代わりに食べたりサラダの具材として使ったり、食感をある程度楽しみたい場合はややしっとりタイプのセミドライタイプがおすすめです。長期保存目的なら完全ドライタイプを選びましょう。
■おすすめは「オイル漬け」
保存食として常備したい場合や、さっと料理に使いたい場合は「ドライトマトのオイル漬け」がおすすめです。抗酸化作用の高い「ビタミンE」が豊富なオリーブオイルにドライトマトを漬け込み、瓶詰めされた商品が多いです。
香り高いハーブやニンニクなどの食材を加えて風味付けされているものがほとんどなので、ちょい足しするだけでいつものシンプルな料理がさらに美味しく変身します。オリーブオイルやニンニクなどの栄養がプラスされるので、アンチエイジング効果も高まります。常備しておきたい食材です。
購入方法
一般的なスーパーなら、缶・瓶コーナーかパスタソースコーナー、調味料コーナーのいずれかにあると思います。成城石井の調味料コーナーやKALDIのイタリアン食材コーナーなどでもドライトマトのオイル漬けは通年手に入ります。
おしゃれなラベル瓶なら、使い切った後も瓶を活用できる楽しみがありますよ。
■ドライトマトのメリット
旨味と甘味が強い
水分を飛ばし、トマトの旨味と甘味が凝縮されたドライトマト。
特に甘みを強く感じ青臭さがまったくないので、「生のトマトが苦手」という方でもパクパク食べられる美味しさです。
抗酸化作用が高い
抗酸化作用の高い「リコピン」や「β-カロテン」が豊富です。
これらは油脂類と合わせてとることで身体への吸収率が高まる性質のため、オイル漬けなら効率よくリコピンを摂取することができます。
ダイエットに嬉しい栄養が豊富
加熱したトマトには、「13オキソODA」という血中の中性脂肪を減少させる効果が期待できる成分が豊富に含まれています。
これは生のトマトには含まれていない成分で、トマトの加工品に豊富という研究結果があります。
手作りもできる
ドライトマトのオイル漬けがスーパーなどで見当たらない場合は、ドライトマトとオリーブオイルを買って自分で漬け込めばOKです。
この時、ドライトマト全体が完全にオイルに漬かるようにしましょう。また、保存瓶は熱湯消毒して水分を拭きとり、清潔な箸やトングを使用してください。ドライトマトのオイル漬けを使う際は、必ず清潔な菜箸でとり出し、冷蔵保存をしてください。
大量にトマトが手に入った場合などは、小さく切って(ミニトマトなら半分)ゼリー状の種部分を除いて軽く塩を振り、水分が飛ぶまでオーブンでじっくり加熱すれば自家製ドライトマトが完成します。
■ドライトマトのオイル漬けのちょい足しレシピ3選
(1)納豆
よく混ぜた納豆に付属のタレを半分だけ入れ、ドライトマトのオイル漬けをオイルごと約大さじ1加えます。あれば、バジルやタイムなどのハーブの粉末を加えてよく和えます。
モッツァレラチーズなども一緒に加えれば、イタリアンテイストの納豆が完成します。いつもと違う納豆を試してみませんか?
(2)パスタソース
茹でたパスタにドライトマトのオイル漬けをオイルごと適量加え、よく和えます。生ハムやコンビーフなども一緒に加えれば、即席パスタが完成します。
バジルの葉をちぎって加えれば、より彩りよくなりますよ。食欲がない日も、さっぱりと食べられるひと皿です。
(3)スクランブルエッグ
フライパンにドライトマトのオイル漬けをオイルごと大さじ1加えて中火で加熱し、卵2つ分を溶いて加えスクランブルエッグにします。
塩こしょうで味を調え、パセリやタイムの粉末をトッピングすれば完成です。
常備しておくと便利で美容にも嬉しい「ドライトマトのオイル漬け」のご紹介でした。普段の簡単なひと品にドライトマトのオイル漬けが加わることで、彩りよく栄養価が高まりアンチエイジングをサポートしてくれます。日々の食事に、ぜひとり入れてみてくださいね!
(インナービューティー料理研究家 フードコーディネーター 國塩 亜矢子)
【参考】
※更年期障害に「加熱トマト」が効果!中性脂肪値を下げる“13オキソODA”に注目 – マキノ出版
※トマトから脂肪肝、血中中性脂肪改善に有効な健康成分を発見:効果を肥満マウスで確認 – 京都大学※吉田企世子・松田早苗/監修(2016年)『あたらしい栄養学』高橋書店※上西一弘/著(2016年)『栄養素の通になる』女子栄養大学出版部※板木利隆/監修(2008年)『からだにおいしい 野菜の便利帳』高橋書店※吉田企世子/監修(2016年)『旬の野菜の栄養辞典』エクスナレッジ※蒲池桂子/監修(2010年)『美肌美人栄養学』エクスナレッジ