高温多湿のこの時期は、一年で最も髪のクセが出やすい時です。これに加え、加齢とともに、昔は直毛だった人でも独特なうねりが生じるため、夏は髪の扱いに困る人が増える傾向があります。
40代~50代の場合、中途半端な髪のクセやうねりは、どうしても老け見えしやすくなります。とはいえ、白髪染めが必須のこの世代にとって、定期的に染めながら縮毛矯正を施すことは、ダメージが心配。結果、ほとんどの人がどちらかを諦めるしかありません。
ヘアライター&ヘアジャーナリストの筆者が、大人髪でもダメージが少なく、きれいなストレート感が出せるパーマ法について紹介します。
■40代~50代の髪に◎「コスメストレート」でクセやうねりを解決
縮毛矯正は髪が真っすぐになる反面、「繰り返し行うと切れ毛や薄毛、地肌が心配で……」という不安を抱く人も少なくないようです。普段、白髪染めがマストな大人世代にとっては、究極の選択を迫られそうですが、「白髪もうねりも解決したい!」というのが女心。
そこでおすすめなのが、ダメージの少ない「コスメストレート」と呼ばれる施術です。
今回は、都内の有名サロンAFLOAT D’L(アフロート ディル)の井上晃輔さんに、コスメストレートの魅力について伺いました。
「コスメストレート」とは
井上さん曰く、「コスメストレートは、髪の毛の負担を最小限に抑えたストレートパーマです。わかりやすくいうと、ストレートパーマとトリートメントの間のようなもので、髪の広がりやクセ毛を抑えながら、トリートメントしたような質感で、ツヤと潤いのある髪を持続させます。普通のストレートパーマや縮毛矯正では使用しない‟コスメクリーム”を使用することで、ダメージの少ないサラサラなストレートに仕上げます」とのこと。
また、縮毛矯正のように真っ直ぐになりすぎず、気になるボリュームも抑えてくれるので、エイジングによる膨らみやすい髪質も自然にまとまるのが特徴。
毎朝のセットが楽になるため、今、とても注目されているストレートパーマ法です。
上の写真は、コスメストレートをする前(左)と、した後(右)の比較。きれいなストレート感に整いましたが、髪の柔らかさもきちんとキープされていて、自然な印象です。(画像提供・AFROAT)
■コスメストレートはこんな人におすすめ!
コスメストレートがおすすめの方の髪質や髪悩みについて、井上さんにアドバイスをいただきました。
(1)髪の広がりなど、ボリュームが気になる
「髪が広がりやすかったり量が多いと、朝のスタイリングにも時間がかかってしまいます。コスメストレートは自然に髪をボリュームダウンして、顔周りがスッキリ、小顔効果を得られます」
(2)クセは気になるけど、不自然なストレートは嫌
「クセは解消したいけれど、縮毛矯正のような不自然なストレートも嫌!」という方も多いのでは? コスメストレートなら、クセを馴染ませながら自然なストレートをつくることができるため、パキッと真っ直ぐし過ぎず、軽やかな動きもでます」
(3)巻き髪も楽しみたい
「その日の気分やコーディネートによって、ストレートヘアがよかったり、巻き髪がよかったりするでしょう。そんな時でも、アイロンで自由にスタイリングを楽しむことができます。髪を洗えばまた自然なストレートに戻ります」
■縮毛矯正とコスメストレートの大きな違いとは?
ダメージが少なく、しかも自然なストレート感を楽しめるコスメストレートですが、縮毛矯正との大きな差はなんでしょうか?
「コスメストレートは、縮毛矯正より持ちはよくないですし、多少のクセが残る場合もあります。個人差はありますが、コスメストレートの場合、大体3ヶ月前後で徐々におちていく可能性がありますが、縮毛矯正はその名の通り縮毛を矯正するため、かけた部分は半永久的に持続します。それぞれのメリット・デメリットがあるので、不安な人は美容師さんに相談しながら施術法を決めるのがベストです」(井上さん)
夏の髪のうねりは、女性にとってストレスになりやすい悩み。髪を労わりながら自然なストレート感に仕上がるコスメストレートは、大人世代の救世主といえそうです。
(ヘアライター&ヘアジャーナリスト 小澤 佐知子)
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【取材協力】
AFLOAT D’L(アフロート ディル)