薬膳の世界では、梅雨時期に「脾(ひ)」という胃腸系システムのケアを怠ると肌がたるみやすいといわれています。ですから日々、脾のケアをすることが大切です。
とはいえ、ケアのハードルが高いと続けにくいもの。ですが、お茶であれば毎日飲んでいるものを変えるだけですので続けやすいですよね。
ずぼらだけど国際薬膳調理師である筆者が、無印良品で買える梅雨時期こそ飲むべきお茶3つをご紹介します。
■梅雨時期の不摂生は老化につながる!?
薬膳のベースになっている中医学(中国伝統医学)では、梅雨時期の不摂生は肌のたるみやたるみ毛穴につながるリスクがあると考えます。梅雨時期は肌や内臓を持ち上げておく臓腑の「脾(ひ)」という胃腸系システムの働きが弱くなりやすい時期だからです。
ですので、この時期に脾のケアを怠ると肌がたるみやすくなってしまいます。脾を労わるキーワードは以下の3つです。
(1)胃腸を温める食材
(2)利尿作用がある食材
(3)脾の働きを高める食材
■無印良品で買える!梅雨時期こそ飲むべきお茶3つ
上記の3つのキーワードを押さえているお茶をご紹介します。どれもティーパックですので、手軽に飲めて続けやすいところがポイントです。
(1)生姜ほうじ茶
これを見つけた瞬間、「素晴らしい組み合わせ」と思ったのがこちらのお茶です。身体をじんわり温めるほうじ茶をベースに、胃腸を温める生姜がプラスされているので今の時期にぴったりです。
「なぜ、気温が上がってきたのに身体を温めることが必要なの?」と疑問に思うかもしれませんが、脾は冷えることで働きが弱くなりやすいので、胃腸を温めることは大切です。
特に、気温が上がってくると冷たいものを飲んでしまいがちなので、この季節は胃腸が冷えていることが多いです。こちらのお茶でじんわりと身体を温めて脾を労わりましょう。
(1.4g×10袋 税込価格390円)
(2)穀物のお茶 国産とうもろこし茶
体内に余分な水があると脾が弱まりやすく、肌のたるみつながってしまうため、余分な水分は排出しなければいけません。こちらのお茶は利尿作用が期待でき、脾の働きを高めるので梅雨こそ飲みたいお茶です。
なかなか馴染みが少ないお茶かもしれませんがお湯を注ぐ瞬間から甘く香ばしい香りがただよい、クセがなく飲みやすい味わいなのでおすすめです。ノンカフェインというところも嬉しいポイントです。
(2.8g×10袋 税込価格290円)
(3)穀物のお茶 国産大豆の黒豆茶
エイジングケアと梅雨時期の養生ができるお茶です。黒い食材は、別名アンチエイジングの臓腑といわれる「腎(じん)」を労わるので、黒豆茶はエイジングケアが狙えます。その他、むくみ対策&脾の働きを高める効能が期待できるので、とても優秀です。
香ばしい味わいのなかに甘味がありますので、お食事にも合います。特に、老廃物を排泄する時間である15時~17時に飲むと余分な水を排出しやすいです。
(1.8g×10袋 税込価格250円)
料理が苦手な方でも、お茶であれば手軽にとり入れることができますよね。無印良品でこれらの商品を見つけた際は、ぜひお試しくださいね。
(薬膳ライフバランスプランナー/国際薬膳調理師/コラムニスト 倉口 ゆうみ)
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【参考】
※生姜ほうじ茶 – 無印良品
※穀物のお茶 国産とうもろこし茶 – 無印良品
※穀物のお茶 国産大豆の黒豆茶 – 無印良品※日本中医食養学会/著(2006年)『現代の食卓に生かす食物性味表 改訂2版』燎原書店※栗原毅・中山貴弘・陳志清・菅沼栄・楊暁波/監修(2016年)『漢方・中医学がわかる本』宝島社