花粉症の人は辛い時期になりましたね。何か対策をしないと! と思っている人も多いのではないでしょうか。毎年飲んでいる薬が同じで、その効果にも満足しているなら、有効成分が同量配合されている市販薬で対応してみるのはいかがでしょうか? 病院の待ち時間に悩まされることもなくなります。今回は薬剤師である著者が、病院に行かなくても花粉症対策ができる市販薬をご紹介します。
■医療用医薬品とOTC医薬品の違いって?
ランクによって分類される医薬品
医療用医薬品とは処方箋が必要な薬のことをいいます。医師の診察を受け必要な薬が処方され、薬剤師が調剤し、患者の元にわたります。OTC医薬品とはドラッグストアで処方箋なしで購入できる薬のことで「一般用医薬品」と「要指導医薬品」に分類されています。さらに、一般用医薬品は薬のランクによって「第1類医薬品」、「第2類医薬品」、「第3類医薬品」に分類されています。
効果が出やすい市販薬は、医療用医薬品と成分が同じ「スイッチOTC」
OTC医薬品の中には「スイッチOTC」といわれるものが存在します。もともと病院を受診しないともらえない医療用医薬品だった薬が、OTC医薬品として販売が認められたもののことを言います。スイッチOTCの中には、医療用医薬品と成分が同じ量配合されているものがあるので、OTC医薬品の中でも効果が出やすいのです。
■花粉症対策に使える市販薬(スイッチOTC)
では、医療用医薬品と同等の効果が期待できる市販薬(スイッチOTC)を3つご紹介します。
ストナリニZ/佐藤製薬
医療用医薬品の名称は「ジルテック」といい、有効成分「セチリジン塩酸塩」が医療用医薬品と同量配合されています。1日1回・1回1錠の服用で、効き目はそこそこありますが、軽い眠気は出やすいです。第1類医薬品なので、薬剤師のいない時間帯は、薬局でも購入できません。
(10錠、税抜価格1,619円)
アレグラFX/久光製薬
医療用医薬品の名称は「アレグラ」といい、有効成分は「フェキソフェナジン塩酸塩」で医療用医薬品と同量配合されています。1日2回・1回1錠の服用で、効き目はマイルドですが眠くなりにくいのが特徴。初めて花粉症の薬を飲む場合は、医療でも使われることが多く副作用の出にくいアレグラFXがオススメです。印象的なのは紫色のパッケージ。医療用医薬品にも紫色が使用されているため、薬剤師以外の人でも分かりやすいと思います。第1類医薬品なので、薬剤師のいない時間帯は薬局でも購入できません。
(14錠、税抜価格1,314円)
アレジオン20/エスエス製薬
医療用医薬品の名称は「アレジオン」といい、有効成分「エピナスチン塩酸塩」が医療用医薬品と同量配合されています。1日1回・1回1錠の服用で、効き目はマイルドですが眠気は出にくいです。第2類医薬品なので、薬剤師のいない薬局でも購入することができます。
(6錠、税込価格1,490円)
今まで服用したことのある医療用医薬品はありましたか? 花粉症の薬の効果や副作用の出方は人によって異なります。全く副作用が出ないとは言いきれないので注意は必要です。今回紹介した以外にも、花粉症に効果のある薬はたくさんあります。眠気が出やすいものが多いので、車の運転をする人や危険な場所で作業する人は薬選びは、慎重に行ってくださいね。市販薬を購入する際に分からないことがあれば、必ず薬剤師に質問しましょう!
(薬剤師・抗糖化美容研究家 花田真理)
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※ストナリニZ – 佐藤製薬
※商品検索_ストナリニZ – 佐藤製薬
※アレグラFX – 久光製薬
※商品情報_アレグラFX – 久光製薬
※アレジオン20 – エスエス製薬