「美容室に頻繁に通うことができず、白髪を染める間隔が空いてしまう」と、お悩みの方は多いのではないでしょうか。実は、筆者自身もそのひとりです。
染める間隔が空くと気になるのが根元の白髪で、目立つと老けて見えるため外出前にさりげなくカバーしたいところです。
アンチエイジングアドバイザーの筆者が、外出前に使いたい「白髪カバーファンデーション」を、カバー力、モチ、落としやすさなどについて検証し、ランキング形式でご紹介します。
■筆者の白髪の状態、髪質などについて
筆者の白髪は部分的に密集しつつ、全体ではパラパラといった程度です。しかし、部分的に密集しているのが前髪の少し後ろの辺りなので、白髪が少しでも出てくると目立ち、つい手で触れてしまいがちです。
これまで白髪カバーアイテムは筆ペンタイプ、マスカラタイプ、ファンデーションタイプと試してきましたが、ツルツルとした髪質のため筆ペンタイプやマスカラタイプでは色がつきにくいと感じました。
そのため、ここ1年ほどはファンデーションタイプを愛用。他の2タイプよりも色がしっかりついて、筆者の白髪には高いカバー力を発揮してくれると感じています。
■ランキングにおける注意点
今回のランキングでは、使用感、カバー力、モチ、落としやすさの4項目について検証し、コストパフォーマンスについても考慮しています。
3品とも筆者のおすすめ商品であり、優劣をつけるものではありません。
■白髪カバーファンデのランキング
第3位:ヘア ファンデーション/プリオール
汗や雨などで落ちにくい油性タイプの白髪用ファンデーション。トリートメント成分「海藻エキス」のほか、毛髪補修成分「海ローズヒップオイル」や毛髪保湿成分「ツバキオイル」を配合しているので、ケア効果も期待できます。
画像カラーは「ダークブラウン」。透明感のある発色の深いブラウンで、白髪に塗った時に重たい印象になりません。
使用感
ハンドルには絶妙なくぼみがあるので、ブラシを握りやすいです。
また、先端が斜めにカットされたコシのあるブラシで、白髪に塗りやすいです。
カバー力
カバー力は高く、気になる白髪は至近距離で凝視しない限り目立たなくなると感じました。
モチ
手で触れると少し指に色がつくのが気になりました。
しかし、使用中に汗や雨などで色落ちするようなことはなく、手で触れたことで剥がれ白髪が見えてくることもありませんでした。
落としやすさ
通常のシャンプーでいつも通り1回洗浄しただけでは色はきれいに落ちますが、ベタつきは残りました。手で触れなければわからない程度とはいえ、気になります。
それを解消するには、ファンデーションを塗った部分だけでも2度洗いする必要性を感じ、落としやすさについては今回使用した3品のうち最も劣る結果となりました。
使用感★★★★★ カバー力★★★★★ モチ★★★★☆ 落としやすさ★★☆☆☆ コスパ★★★★☆
(全3色 税込価格1,650円 問い合わせ先:資生堂)
第2位:ヘアカラーコンシーラー/スロウ
厳密には白髪用コンシーラーで、白髪をカバーするファンデーションと同様に使用できます。サロンに行くまでの間に気になる白髪をカバーするために作られたサロン専売商品です。
画像カラーは「ブラウン レギュラー」。白髪に塗った時に微かな赤みを感じる、深みのあるブラウンです。
使用感
パフタイプの白髪用ファンデーションの使用は初めてで、地肌につかないか心配でした。しかし、地肌につくことも髪に多くつきすぎてしまうこともありませんでした。
ただ、ブラシで塗った方が白髪にはつきやすく、パフにかなりファンデーションをつけて何度も塗る必要がありました。
カバー力
何度も塗っているうちに、自然と白髪が目立たなくなっていきました。カバー力に関しては、まずまずという評価ができます。
モチ
秋の使用であったため汗をかいた時にどうなるかは不明ですが、いつも通り髪をかきわけるような仕草をしても指に色がつくこともなく、朝の塗りたてを終日キープできました。
落としやすさ
通常のシャンプーでいつも通り1回洗浄しただけで落とすことができました。髪を乾かしてから手で触れても、ベタつきや色残りはありませんでした。
使用感★★★☆☆ カバー力★★★★☆ モチ★★★★★ 落としやすさ★★★★★ コスパ★★★☆☆
(全2色 税込価格3,080円 問い合わせ先:ビーエックス)
第1位:DHC Q10クイック白髪かくし(毛髪着色料)/DHC
雨や汗に強いウォタープルーフ処方の白髪用ファンデーションです。手のひらにすっぽり収まるサイズであることから、携帯にも便利です。
画像カラーは「ダークブラウン」。3品のうち最も深みとツヤのあるブラウンですが、白髪に塗った時に黒っぽく見えることはありませんでした。
使用感
キャップ式で、その上にブラシが収納されている仕様なので、使用する度にやや面倒でした。使い慣れたブラシタイプとはいえコンパクトなので、もう少し大きめの方が塗りやすいと感じました。
しかし、ブラシにはしっかりコシがあり先端が斜めにカットされていることから、白髪にしっかりと色をつけるまで塗りやすいところは好印象でした。
カバー力
カバー力は今回使用した3品のうちもっとも高く、しっかりと白髪に色がついて白髪が目立たなくなりました。
モチ
秋の使用であったため汗をかいた時にどうなるかは不明ですが、こちらもいつも通り髪をかきわけるような仕草をしても指に色がつくこともなく、朝の塗りたてを終日キープできました。
落としやすさ
通常のシャンプーでいつも通り1回洗浄しただけで、すっきりと落とすことができました。髪を乾かしてから手で触れた時にベタつくなど、ファンデーションが残った印象もありませんでした。
使用感★★★★☆ カバー力★★★★★ モチ★★★★★ 落としやすさ★★★★★ コスパ★★★★★
(全3色 税込価格1,408円 問い合わせ先:DHC)
■色・発色の比較
3品のうち最も濃く発色したのは「DHC」、次が「スロウ」、次いで「プリオール」でした。プリオールは透明感のある発色で、やや軽やかな仕上がりになります。
ツヤはDHCが最も強いものの、実際に白髪に塗った時にツヤ感の違いは3品で感じられませんでした。
■白髪カバーファンデーションを上手に使うコツ
今回ブラシとパフの2つのツールを使って白髪カバーファンデーションを使用しましたが、白髪にしっかりと塗りやすいのはコシのあるブラシでした。
白髪カバーファンデーションを上手に使うコツは、ブラシを頭皮に対し垂直に当て強めにブラッシングするように塗ることです。それを繰り返すことで白髪にしっかりとファンデーションがつきます。
また、風に吹かれたり、髪をかき分けたりした時に白髪が目立たないよう、髪をかき分けながら髪の表面と裏面に塗ることが大切です。
白髪カバーファンデーションといっても色やツールが異なることから、仕上がりに若干の差が出ます。ぜひ参考にしていただき、ご自分の白髪に合ったファンデーションを使って気になる白髪をカバーしてください。
(アンチエイジングアドバイザー 遠藤 幸子)
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