サプリメントといえば美容やダイエット、健康のために生活に取り入れている人も多いですよね。目的に合わせて様々な商品が販売されています。しかし、サプリメントは本来どんなもの? と聞かれると正しく答えられない人も実は多く、なかには間違った知識を持っている人も。今回は薬剤師である筆者が、サプリメントの基礎知識とよくあるカン違い・間違いについてご紹介します。
■サプリメントってなに?
サプリメントという名前は、「補う」という意味の英単語“supplement”に由来していて、「栄養補助食品」とも言われます。錠剤、カプセル、粉末など様々な形状があり、普段の食事では摂りにくい栄養素を、手軽に補うために作られています。
■サプリメントにまつわる間違い・カン違いあるある3つ
その1 「サプリメントは薬のようなもの」
錠剤、カプセル、粉末など薬とよく似た見た目のため間違えてしまう人が多いようですが、サプリメントは健康食品なので、「食品」にあたります。食品の基準を満たしていれば、製造販売することができます。見た目が薬に似ていても、薬とは全く違うものですので注意しましょう。
その2 「サプリメントで病気が治る」
薬は病気の症状を抑えたり、改善させる効果を期待できますが、サプリメントは栄養を補助するものなので、飲んだからといって病気が治るということはありません。病気を治すのではなく、「今の健康状態を維持するもの」だと思った方がよいでしょう。栄養補給はされますから、「治療をサポートしてくれるもの」と考える分には、間違いではありません。「サプリメントを飲んでいるからといって薬を飲まなくて良い」というものではないので、注意しましょう。
その3「サプリメントは用法・容量が決まっている」
「サプリメントをいつ飲めばいいかわからない」という声を耳にしますが、サプリメントは食品なので、いつ飲んでも構いません。「毎食後1回1錠」というように、用法容量を指定出来るのは医薬品のみです! ただしサプリメントでも摂りすぎると健康に良くない場合もあるので、目安としての量は表記されています。「1日3粒を目安に」という表記であれば問題ありませんが、用法容量を指定するような表記のあるサプリメントは、消費者に医薬品的な効能効果を期待させるためである可能性も。薬事法違反にあたりますから、そのような商品は摂取自体を止めた方がいいかもしれません。
いかがでしたか? サプリメントは摂るのが当たり前のような時代になってきているからこそ正しい知識を身につけましょう。薬を飲んでいる人は相互作用が起こる場合があるので購入する際は薬剤師に相談してから服用してくださいね。
(薬剤師/抗糖化美容研究家 花田真理)
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