「最近、頭皮のフケが気になる」「お手入れをしているのにフケがなくならない」と、肌だけではなく頭皮の悩みを抱えているアラフィフ世代は多いです。
ヘアメイクである筆者が、頭皮の仕組みやフケの原因をご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。
■年齢とともに頭皮環境は変わる
頭皮は、身体の部位のなかで1番皮脂量が多いのが特徴です。20代は皮脂の分泌量が多いですが、年齢とともに減っていくため頭皮が乾燥しやすくなります。
顔と同じように頭皮にスキンケアをつけると乾燥を抑えることはできますが、頭皮ケアをしなかったり過度なシャンプーを繰り返すと頭皮のかゆみやフケの原因につながります。
■意外と知らない!?更年期による頭皮への影響
「女性ホルモン」も、頭皮トラブルに大きく関係しています。
女性ホルモンのうち、美肌や髪のハリ・コシと関係のある「エストロゲン」は更年期になると量が減少してしまうので、髪や肌、粘膜の乾燥が一気に進みやすくなります。これによって頭皮が異常にかゆくなったり、フケがでやすくなるのだそう。
■頭皮のフケを招くNG習慣7つ
加齢や更年期以外にも、普段の生活習慣がフケを招いている場合もあります。
(1)トリートメントを頭皮にもしっかりつけている
インバスタイプのトリートメントは、本来、洗い流す目的で作られているため界面活性剤がたくさん入っています。そのため、頭皮にしっかりつけて時間を置くと刺激となり、頭皮に負担がかかります。
頭皮を保湿したい場合は、アウトバスタイプのものを選ぶようにしましょう。
(2)過度なシャンプー
頭皮の表面には乾燥から守るために「皮脂」がありますが、シャンプーのしすぎにより皮脂をとり過ぎてしまうことがあります。
肌質に個人差があるように、頭皮の状態も人によって違います。フケが出るからといって一度に何回もシャンプーをしてしまうと頭皮の乾燥が進み、さらにフケが出やすくなります。
頭皮の汚れが気になる方は、髪を洗う前にブラッシングで頭皮に詰まった汚れを浮かしてから湯洗いをしっかりすると、一度洗いのシャンプーでも充分に汚れがとれます。ただ、ワックスなどのスタイリング剤を使った日は泡立ちにくいこともあるので、2度洗いすることをおすすめします。
2度洗いのポイント
1度目のシャンプーは、スタイリング剤をとるために行います。手のひらで泡立てたシャンプーを髪全体に揉み込み、サッと流します。2度目は、通常通りのシャンプーを行いましょう。
(3)ゴシゴシと洗う
シャンプーを髪や頭皮に直接つけて泡立てると、髪や頭皮が摩擦で傷んでしまう場合があります。ゴシゴシ洗いを防ぐために、まずは手のひらで泡立ててから髪につけるようにしましょう。
(4)頭皮にシャンプーが合わない
スキンケアと同じで頭皮環境も個人差があるため、自分にあった洗浄力のものを選ぶことが大切です。
フケにはベタつく「脂性タイプ」とカサカサする「乾性タイプ」があるため、自分のフケの状態をチェックしてみてください。
(5)シャンプーやトリートメントのすすぎ残し
シャンプーやトリートメントを洗い残すと、それが頭皮に残って酸化します。頭皮のベタつきやフケの原因につながるため、すすぎはしっかりと行いましょう。
(6)ドライヤーのあてすぎ
ドライヤーの熱は、髪だけではなく頭皮の乾燥にもつながります。
ドライヤーの温風だけをあて続けるのではなく、冷風を組み合わせたりドライヤーを左右に振って熱を分散させましょう。
(7)半乾きのまま寝る
毛先は乾いていても、根元部分は髪が密集して意外と乾きづらいもの。半乾き状態で寝てしまうと、頭皮に湿気がこもり雑菌が繁殖しやすい環境になってしまいます。
髪を乾かす時は、根元をしっかり乾かすように意識しましょう。
加齢や更年期によって頭皮のフケを招きやすくなりますが、毎日の生活習慣を見直すだけでも対策となります。続けやすいものをチェックして、私生活に活かしてくださいね!
(ヘアメイク/美容講師/美容ユーチューバー/ライター/美容師/メディカル美容矯正士/コスメ薬事法管理者 mayu3)
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【参考】
※頭皮のかゆみの原因と対策 – あすか製薬
※フケの原因は乾燥?日頃からできる4つのフケ対策と予防法 – あすか製薬