年齢を重ねると気になってくるのがお腹まわり。特に体重は大きく変わっていないのに、お腹のムダ肉が目立ってくるようになります。
しかし、そのお肉は1週間のエクササイズでスッキリさせることができます。
女性の体型改善が専門のパーソナルトレーナーである筆者が、ムダ肉が目立つ原因と、1週間でお腹をスッキリさせるためのエクササイズを紹介します。
■肋骨が広がるとお腹のムダ肉が目立つ
ムダ肉が目立つようになる原因は肋骨が広がること。ここでは、肋骨が広がるとはどういうことか、広がるとどうなるのか解説します。
肋骨が広がるとは?
肋骨が広がるとは、その言葉の通り、正常な位置から肋骨が外側に広がってしまうことをいいます。
肋骨は脊柱と胸骨を中心として肺や心臓などをカゴ状に囲む骨。中にある内臓を保護する役割があります。
肋骨の中には肺がありますが、息を吸ったときに肋骨は広がり空気をしっかりと取り込もうとします。逆に、息を吐いたときには肋骨は狭まり肺の中の空気を外に吐き出します。
自分の肋骨を触って深呼吸をしてみて欲しいのですが、深く息を吸ったときに肋骨の膨らみがあり、吐いたときには肋骨は縮まりますよね。
このように肋骨は動くのですが、何らかの原因で肋骨が十分に狭まることができず通常の位置よりも広がってしまうことがあります。
これが肋骨が広がっている状態といえます。
肋骨が広がるとお肉が外側に移動する
肋骨が広がると脇腹にお腹のムダ肉が目立つようになります。その原因は肋骨の広がりともに脇腹のお肉がまるごと移動するからです。
ですから、肋骨が広がってしまっている人は肋骨を正常な位置に戻せるようにすることが大切なのです。
■腹横筋を正しく機能させることが大事
肋骨が広がってしまう原因は腹横筋が機能していないことにあります。腹横筋のある場所や機能について解説します。
腹横筋とは?
腹横筋とはお腹の奥の方にある筋肉。ウエスト周りをコルセットのように包み込んでいます。
腹横筋は主に呼吸を吐くときに使われる筋肉。吐き出したときに肋骨を狭めて呼吸を助けます。
しかし、年齢を重ねたり運動不足が続いたりすると腹横筋の筋力も低下して肋骨が広がってきてしまいます。腹横筋を正常に機能させることで肋骨を閉じてムダ肉を落としましょう。
今回は仕事の合間でも手軽にできるシーテッドドローインというエクササイズを紹介します。
■シーテッドドローインのやり方
(1)背筋を伸ばして、お腹に力を入れて硬くしましょう。手はおへそ周辺に置きます。
(2)鼻から息を目一杯吸って肋骨を広げ、口から息を目一杯吐き出します。同時に手で肋骨を内側に押しこみましょう。
(3)息を吐ききったら1カウント数えて、再度鼻から息を吸います。
(4)(2)~(3)を10回3セット行いましょう。
意識して動かさないと腹横筋は衰えて、肋骨を広げてムダ肉を目立たせてしまいます。毎日、デスクワークの合間などにこのエクササイズをやってお腹まわりをスッキリさせましょう。
(パーソナルトレーナー 藤本 千晶)
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