身近な野菜である「大根」。「ダイエットによさそう!」「身体によさそう!」というイメージがあっても、なかなか調理することが少ない野菜かも知れませんね。
けれど、大根には40・50代の女性に食べて欲しい栄養素がたっぷり詰まっています。
美容と健康に役立つ食スタイルを提案して18年の美養フードクリエイターである筆者が、腸活や美肌作りに役立つ大根の食べ方と、おすすめの食べ合わせを3つご紹介します。
■大根を食べたい理由3つ
(1)胃にやさしい
大根には、アミラーゼと呼ばれる消化酵素が含まれています。アミラーゼは、デンプンの分解を助ける酵素で、胃酸の分泌をコントロールして、胃もたれや胸やけを抑えるサポートになります。
日ごろから胃もたれや胸やけを感じやすい方は、大根で一品を心掛けると良いでしょう。
(2)抗酸化力が強い
イソチオシアネートは、大根の辛み成分。強い抗酸化力で細胞を酸化から守ります。
細胞の酸化は、さまざまな老化現象の一因となりますから、アンチエイジングのためにも積極的に摂りましょう。
(3)ビタミンCが摂りやすい
美肌作りに欠かせないビタミンC。ビタミンCは水溶性のため火を通すことで減ってしまうビタミンですが、大根なら生で食べることもできるので、ビタミンCを逃すことなくとることができます。
酸っぱいイメージのビタミンCですが、大根なら酸味がないので、酸っぱいものが苦手な方のビタミンC補給にも良いですね。
■大根の効果的な食べ方
すりおろして食べる
抗酸化成分であるイソチオシアネートは、大根をすりおろして空気に触れることで発生します。
その他の成分も、細胞壁という固い殻の中に包まれているため、よく噛んで食べた程度では吸収できないものもあります。
すりおろすことで細胞壁が壊れ栄養素が吸収しやすくなりますから、大根はすりおろして食べましょう。
すぐに食べる
イソチオシアネートは揮発性のため、食べる分だけすりおろし、すぐに食べましょう。
■大根おろしと合わせて効果UPの食べもの3つ
納豆
和の発酵食品の代表選手である納豆。納豆が身体に良いことは有名ですね。
納豆菌などの有用菌と食物繊維を一緒に摂ることで、さらなる腸内環境の改善が期待できます。
また、独特の匂いと粘りが苦手な方におすすめ。大根おろしの水分で納豆の粘りが和らぎ、食べやすくなります。
ヨーグルト
洋の発酵食品であるヨーグルト。ヨーグルトには、乳酸菌などの有用菌が含まれていますから、納豆と同じく大根の食物繊維を一緒に摂ることで美腸効果をUPさせましょう!
意外な組み合わせに思えるかも知れませんが、大根には自然の甘みがあり、ヨーグルトとの相性も◎です。
お味噌汁
お味噌汁の具材として定番の大根。そのまま入れても良いのですが、大根おろしとして入れることで、大根の栄養素をしっかり摂れるだけでなく、煮込む手間も省けて忙しい朝にも良いですね。
大根おろしそのものでなくても、大根おろしの水分だけでもOK。水分にもビタミンやミネラルが溶けだしていますから、大根おろしの水分も逃さず食べましょう。
■半分で買うときの大根の選び方
「大根1本は食べきれない」という方も多いと思います。イソチオシアネートは辛み成分のため、大根の下の部分に多く含まれています。
「イソチオシアネートをしっかり摂りたい!」という方は、下の部分を買いましょう。
身近な野菜の中にも、アンチエイジングに効果的な栄養素が含まれています。続けやすい野菜でアンチエイジングを心掛けたいですね。
(美養フードクリエイター・中医薬膳師 岩田まなみ)
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【参考】
※大根 成分情報 – わかさ生活