40・50代になると頻繁に感じるようになる肌のくすみ。メイクのりの悪さや、ごわつきなども多くなっているのではないでしょうか?
もしかしたら、こまめな「角質ケア」で解決するかもしれません。
角質には、肌の一番外側で外的刺激から守り、内側からの水分蒸散を防ぐ役割があります。とても大切な部分ですが、年齢とともに透明感の邪魔になることもあります。
肌育美容家の筆者が、角質の役割と、誰でもすぐに取り入れられる簡単なケア方法についてお伝えします。
■実はあまり知らない角質の役割って?
「角質」は皮膚組織の一番外側にある面で、ケラチンというタンパク質で構成されています。
よく耳にする「ターンオーバー」は、表皮の細胞が基底層という部分で生まれ、はがれ落ちるまでの期間のこと。28日前後で表皮が生まれ変わるのが理想といわれています。
一番上の角質層では14日で、成熟した細胞がはがれ落ちるのがベスト。
ただし、年齢を重ねるとターンオーバーが長くなり、角質が剥がれずどんどん厚くなる傾向があります。
そのまま放って置くと肌がくすんで見えたり、ごわつきを感じたり、さらに角質肥厚という厚みを増した状態に。
これではどんなに良い化粧品を使っても、浸透せず無意味になってしまいます。
大人の肌に必要な角質ケア
大人の肌は、ただ角質を取り除くだけでなく、2週間ではがれ落ちるように保湿し整えるケアが必要です。
角質が硬くなり、はがれ落ちない原因は様々。ホルモンバランスやストレスからくるターンオーバーの乱れ、紫外線、乾燥などが重なり合い、古い角質が肌に居座ってしまいます。
40・50代は定期的に角質ケアをして、透明感のある肌を取り戻しましょう。
■誰でも簡単にできる角質ケア3つの方法
筆者おすすめの、肌に優しく、ホームケアで角質をお手入れできる方法は以下の3つです。
(1)酵素洗顔
(2)ブライトニング化粧水での拭き取り
(3)乳液でのピーリング
どの方法も、手持ちのコスメを使ったりドラッグストアで購入できたりと簡単なため、毎日の習慣に取り入れられます。
3つの方法は、全て組み合わせても、1つだけ取り入れても大丈夫。無理のない範囲で、角質ケアをしてみましょう。
(1)酵素洗顔で余分なケラチンをオフ
クレイやスクラブを使わず、刺激が少ないのでおすすめの洗顔方法。
酵素はタンパク質を分解する力があるので、古くなった角質を優しくケアできます。
たっぷりと泡だててから肌にのせて、優しく洗顔してください。
(2)ブライトニング化粧水での拭き取り
ビタミンC誘導体やトラネキサム酸、アルブチンなど、医薬部外品にも使われるブライトニング系の化粧水を使った拭き取りケアです。
コットンにたっぷりと染み込ませて、洗顔後に軽く拭き取りを。
実際に行うと、コットンが汚れているのがわかりますね。
毎日きちんとクレンジングと洗顔をしているつもりでも、角質による汚れは付着しています。
力を入れずに優しく拭き取ってください。
(3)乳液ピーリングで保湿しながら優しくケア
お湯で温めたコットンに乳液をたっぷりのせ、両頬や顎先、小鼻周りなどゴワつきが気になる部分に貼り付けます。
30秒ほど置いたら、そのままコットンで顔全体を拭き取ってください。
ベタつきが気になる人は、ホットタオルで拭き取りしてもOK。
肌が柔らかくなり、硬くなった角質をケアできます。
■角質ケアをするときに注意したいポイント
角質ケアをした後には、必ずたっぷりの保湿をしましょう。
古い角質がとれた状態の肌は、とても無防備。化粧水で水分を与え、クリームでしっかりと蓋をしてください。
また、日焼け後やかゆみや赤みが出ているときには行わないこと。生理前や生理中は避けてください。
肌が敏感なときには「拭き取る」という行為だけでも、刺激になる可能性があります。肌の調子と相談しながら、ケアをしてください。
肌がくすんでメイクがのらないと、一日の始まりから気分が台無し。理由は古い角質が居座っているからかもしれません。特別なケアを試す前に、簡単に取り入れられる毎日の角質ケアを試してみてください。40・50代でもワントーンアップした肌を取り戻せます。
(肌育美容家 今泉 まいこ)
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