ダイエットでは運動も大切ですが、毎日の食事内容も非常に大切ですよね。
より効率よくダイエットをするために、「脂肪を燃やす」働きがある食べ物を取り入れてみてはいかがでしょうか?
管理栄養士の筆者が、特に食事に取り入れやすい「脂肪を燃やす」食べ物と、その食べ方について、ご紹介します。
■脂肪を燃やす食べ物は、特に40・50代におすすめ!
基礎代謝量は、10歳代をピークに低下していくため、どうしても年齢とともに痩せにくくなっていきます。
そのため、「低カロリー」「低脂質」など、ヘルシーな食事内容を意識することも大切ですが、「脂肪を燃やす」「代謝を上げる」ことも、意識すると良いかと思います。
普段の食事に、ぜひご紹介する食べ物をプラスしてみてくださいね。
■栄養士がすすめる◎脂肪を燃やす食べ物4つ
(1)グレープフルーツ
グレープフルーツの香りには、細胞に蓄積する中性脂肪を減らす働きがあるため、ダイエット効果があるといわれています。
また、グレープフルーツの苦味成分である「ナリンギン」には、食欲を抑える働きや、血液中の脂肪酸を分解する働きがあります。
そのため、グレープフルーツを「食前」に食べることで、食欲を抑えることができ、さらに、食事中の脂肪分解を促すことができますよ。
そのまま食べても美味しいグレープフルーツですが、
・果肉をサラダする
・スムージーにする
・凍らせて食べる
などの食べ方でも楽しむことができるため、試してみてくださいね。
(2)トマト
トマトに含まれる赤色の色素成分である「リコピン」は、血流を良くする働きがあります。
血流が良くなることで代謝が活発になり、食事から摂取した脂質などがエネルギーに変換されやすくなるため、ダイエットに役立つとされています。
リコピンは、加熱したり、油と一緒に調理することで、吸収率が高くなります。
さらに、カゴメによると、一日の中でも「朝食」にリコピンを摂取すると吸収率が最も高いのだそう。
そのため、朝食に「トマトのオリーブオイル炒め」や「トマトジュース✕牛乳」などのメニューをいただきましょう。
(3)ラズベリー
ラズベリーの香り成分である「ラズベリーケトン」には、脂肪細胞に直接働きかけることで、脂肪を分解する働きがあります。
脂肪燃焼効果があることで名高い、唐辛子の辛味成分である「カプサイシン」の3倍もの効果をもつといわれています。
生のラズベリーももちろん良いですが、冷凍ラズベリーであれば一年中スーパーやコンビニで入手することができるため、ぜひ利用しましょう。
ヨーグルトにプラスしたり、赤ワインと煮込んでソースにするなど、さまざまな楽しみ方ができます。
ラズベリーには、抗酸化作用がある「エラグ酸」も豊富に含まれているため、アンチエイジングや美白効果も期待できますよ。
(4)りんご
りんごの皮に含まれる「りんごポリフェノール」には、脂肪を分解する酵素の働きを抑える効果があり、体に脂肪が吸収されるのを防いでくれます。
さらに、脂肪を合成する酵素の働きを抑制して、脂肪をエネルギー源として燃やす酵素を活性化させる働きもあります。
りんごの皮周辺には、水溶性食物繊維である「ペクチン」も豊富に含まれています。
ペクチンは、食後の血糖値上昇を抑える働きがあり、過剰なインスリン分泌を抑えることで肥満予防に役立ちます。
また、ペクチンは、腸内で善玉菌のエサとなる「プレバイオティクス」ですが、ヨーグルトに含まれる乳酸菌などの「プロバイオティクス」と組み合わせると、腸内環境を整える効果が最大限に発揮されるとされています。
腸内環境が整うと、腸内で栄養素の消化・吸収や、老廃物の排出がスムーズにおこなわれるため、代謝の良い体をつくることができ、ダイエットにも役立ちます。
「皮ごと」カットしたりんごとヨーグルト、ぜひ朝食や間食に食べてみてくださいね。
ご紹介した食品は、いずれもスーパーやコンビニで入手することができるものばかりです。食べるタイミングや食べ方を工夫しながら食生活に取り入れて、痩せやすい体づくりに役立ててみてくださいね!
(フリーランス管理栄養士 今井 尚美)
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【参考】
※グレープフルーツ – わかさ生活
※リコピン – わかさ生活
※オススメは朝or夜?トマトの栄養リコピンを効率良く摂る方法 – カゴメ
※ラズベリー – わかさ生活
※香りの分析と香りの効果効能について(PDF) – 日本食生活学会
※りんごポリフェノール – わかさ生活
※ペクチン – わかさ生活
※板木利隆 監修『からだにおいしい野菜の便利帳』(2010年)高橋書店