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プロ直伝!焼き魚を家庭用グリルでおいしく作るコツ5つ

台湾料理研究家
小河 知惠子

焼き魚は日本料理の代表的な一品であるにもかかわらず、とても難しい料理のひとつです。特に家庭用グリルで調理する際には、ずっと火加減や中の様子をうかがい続けるわけにもいきませんよね。日によって味に差が出てしまったり、なかなか美味しく調理できないとお悩みの方も少なくないのではないでしょうか。そこで今回は、料理研究家である筆者が「家庭用グリルで美味しい魚の塩焼きを調理するためのコツ」について詳しく解説いたします。

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■1:魚によって塩をかけるタイミングを変える

青魚

青魚は水分を多く含んでいるため、先に塩をふって水を出しておくことが大切です。水分と一緒に魚特有の生臭さが除かれ、美味しく食べることができます。

 

白身魚

白身魚は身がしまりやすいので、焼く直前に塩をふりましょう。高いところから撒くようにふると、全体へ均一に塩をかけることができます。天然塩がオススメです。

 

■2:家庭用グリルの注意点

水を張りすぎない!

魚焼きグリルには、中の温度を上げすぎないよう、また魚の脂が跳ねて火が上がらないよう、中に水を張るのが一般的です。しかし水の量が多すぎると、グリル内で水蒸気が立ち込めて、せっかくの魚がベタついてしまいます。必要最低限の水で十分なので、あまり張りすぎないよう注意しましょう。

 

網をから焼きしてサラダ油を塗っておく

魚を焼く前に、網をから焼きしてから、サラダ油を塗っておきましょう。すると魚のタンパク質が凝固して網にくっついたり、皮が焼き付いてしまったりするのを防げます。

 

■3:裏側から焼く

海の魚は背から焼き、川の魚は腹から焼くという意味の「海背川腹」よりも大事なこと。家庭用グリルは熱源が上にあることが多いため、裏側を先に6割程度焼いてから、残りの4割は表側を焼くと、きれいに仕上がります。魚1匹の場合にどの状態が表側かというと、盛り付けた時に頭が左に来る側です。切り身の場合は皮が上に来るように配置するのが表向きです。

 

■4:魚の目で焼き上がりを判断

焼き物で最も大切なポイントのひとつが火加減です。魚の場合は、目が白くなったらちょうどいい焼き上がり。表面ばかり見ていると、中が生焼けになるなど、きちんと火が通り切らないこともあるため、焼き上がりは目を見て判断しましょう。

いかがでしたか? 日本人の国民食と言ってもいい「魚の塩焼き」。筆者もかなりの頻度で自炊するものですから、ぜひ今回の記事を参考に美味しい焼き魚をご家庭で味わってもらえるとうれしいです。
(料理研究家 オガワチエコ)

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