寒くなってくると食べる機会が増える「おでん」。ヘルシーなのでダイエットにも向いていますし、入れる具材によってはアンチエイジングにも役立てることができますよ。
管理栄養士の筆者が、アンチエイジングに役立つおでんの具材をご紹介します。
■「おでん」の魅力
おでんは基本的にカロリーが低いため、ダイエット中でも安心して食べられるメニューです。
「タンパク質」が多い食材から「食物繊維」が多い食材まで、さまざまな食材を一度に調理することができることも嬉しいポイントです。また、「水溶性のビタミン」も無駄なく摂取することができるため、美容や健康に役立ちますよ。
このような魅力がたっぷりのおでんにアンチエイジングに役立つ食材を加えて、身体の内側から老化対策をしていきましょう。
■老化対策に役立つ!おでんに入れるべき具材4つ
(1)がんもどき
がんもどきには、大豆由来の「イソフラボン」が豊富に含まれています。イソフラボンといえば、更年期女性の不調のケアに役立つという印象が強いですが、抗酸化作用もあるためアンチエイジングにも役立つ栄養素です。老化の原因となる活性酸素を取り除き、細胞の老化制御に役立ちます。
また、40・50代に不足しやすい「鉄」や「カルシウム」も多く含まれています。鉄を摂取することで細胞に十分な酸素と栄養素を行き渡らせることができると新陳代謝が促され、若々しい身体を維持することができます。
ポイント
鉄は「ビタミンC」と一緒に摂取することで吸収率が高くなるため、すだちやレモンをかけていただきましょう。
(2)タコ
タコには、「ビタミンE」が含まれています。
ビタミンEは血管を広げ血行を良くする働きがあるため、冷えを予防する働きがあります。血行が良くなることで細胞の新陳代謝が活発になるため、アンチエイジングにも役立ちますよ。
ポイント
ビタミンEは「ビタミンC」などの他の抗酸化作用がある栄養素と一緒に摂取すると、抗酸化力が高くなるといわれています。そのため、ビタミンCが豊富なカブや水菜を一緒に加えていただきましょう。
(3)トマト
意外かもしれませんが、トマトとおでんは相性が良い組み合わせ。湯剥きしたトマトを、丸ごと入れたらOKです。トマトの酸味とおでんの出汁で、さっぱりと食べることができます。
トマトに含まれる「リコピン」には強い抗酸化作用があるため、老化予防のために積極的に摂りたい栄養素です。
ポイント
リコピンは脂溶性ですので、仕上げにオリーブオイルを回し入れたり、チーズをトッピングすると効率よく摂取することができます。
洋風のおでんに仕上がるため、いつもとひと味違ったおでんを楽しむことができます。
(4)カブ
カブには「βカロテン」や「ビタミンC」などの抗酸化作用がある栄養素が多くに含まれています。βカロテンは、粘膜や皮膚を丈夫に保つ働きがあり、ビタミンCにはシミの原因となるメラニン色素の生成を防ぐ働きがあるため、アンチエイジングだけではなく肌トラブルの予防にも役立ちます。
カブは、葉の部分にも「ビタミンC」や「βカロテン」「葉酸」「カルシウム」「鉄」などの栄養素が豊富に含まれていることが特徴的です。ぜひ、葉の部分もおでんに加えて食べてくださいね。
ポイント
カブは大根よりも味が入り込みやすいため、調理の時短にもなります。
「ビタミンE」が豊富なゴマと食べると相乗効果で抗酸化力を高めることができます。ぜひ、試してみてください。
寒い季節はおでんに入れる具材を工夫して、楽しみながらアンチエイジングを意識してみてくださいね。
(フリーランス管理栄養士 今井 尚美)
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