オン・オフの境界線があいまいになってきた昨今。それは仕事やプライベートだけでなく、心も同じです。とくに在宅ワークが多くなってきたことが関係しているといえるでしょう。
オンとオフの境界線があいまいになってきたからこそ、休んでいるようで休めていないのかもしれません。
日本メンタルヘルス協会公認心理カウンセラーの筆者が、休んでいるようでも実は休めていない理由をお伝えします。きちんと休めているか一度チェックをしてみて、休めていなさそうであれば、心を整える方法を試してみてくださいね。
■「休んでいるようで休めていない」ってどういう状態?
いつも心がそわそわしていたり、趣味にうちこんでいるはずなのに楽しめていないことはありませんか?それは、体の機能をコントロールする「自律神経」の乱れが原因かもしれません。
落ち込みやすい人、体の不調に敏感な人、ストレスを無理に抑え込みがちな人。
このような人は自律神経が乱れやすいので要注意です。些細なことで不安になったり心配になったりするのは、心が乱れたことにより自律神経のバランスが崩れているともいえます。
だからこそ、乱れた心を整えることが自律神経のバランスを整える一つの方法でもあります。
■乱れた心の切り替え方3選
心が乱れていると、余裕なく人に当たってしまったり、ネガティブな考えになったりしてしまいますよね。
心穏やかに過ごすためにも、乱れた心を切り替えることが大切。その方法を3つご紹介します。
(1)適度なストレス発散を
人間には理性と本能が存在します。本当はやりたいことがあっても、理性がその想いを抑制していることがあります。その抑制が大きすぎるとストレスとなり、自律神経が乱れる一因に……。
そうならないためにも、適度に抑制された本能を発散させるための習慣を見つけることが大切です。
「自分に合ったストレス発散方法がわからない」という方は、いつもと違う状況を作ってみてください。
例えば、いつもデスクワークの方は外で自然に触れてみたり、散歩をしてみたりするだけでもOK。また、普段パソコンを使っている方は「デジタルデトックス」をするのもおすすめです。
(2)まだ起きていないことに悩まない
まだ起きていない未来のことばかり心配していませんか?それはほとんどが思い込み・妄想・囚われという場合が多いです。
未来は不確定なもので、何が起きるかわからないところが生きていて面白味のある部分でもあります。心配事やネガティブなことを考えていると悪い方に引き寄せられるおそれが……。
未来のことばかり考えるのではなく、今生きている時間を大切にすることを心がけましょう。
(3)湧き上がってきた感情は一度受け入れる
落ち込んでいる自分にまた落ち込むことはありませんか?
湧き上がってきた感情は、まぎれもなく自分だけのものです。それを否定する必要はありません。
だからその感情を受け入れ、どのようなことで落ち込むのか、不安に感じるのかを受け止めてあげてください。
自分の心がなにでどのように動くかを理解できるのは自分自身だけです。その感情を大切にしましょう。
■規則正しい「睡眠」も大切に
心を切り替える方法として、睡眠も大切な習慣の一つです。
毎日、可能な限り同じ時間に寝て起きることを繰り返して習慣にしましょう。規則正しい生活を送れば、自律神経が乱れる原因の一つもなくせます。
最も大切なのは、まだ起きていない未来のことを心配するのではなく、「今この瞬間に起きていること」を大切にすることです。
未来の起きていないことに対して不安になってばかりだと、「今この瞬間」に起こるかもしれない楽しいことを逃すかもしれません。人生は一度キリしかないので、そんなのもったいない!
「また未来のことを心配している」と気づいたら、まずは気づけた自分を褒めて、「今」を大切にすることを心がけてくださいね。
(美容ライター/心理カウンセラー 北口 慈子)
【関連記事】
・更年期世代は要注意!40・50代女性に起こる不調6つ
・更年期の不調もラクになる!? 痩せる味噌汁の食べ方
・更年期不調に◎40・50代におすすめのお茶5選
・閉経後は何が変わる?40・50代から備えるべきこと