毎日朝晩行っている「洗顔」。スキンケアのファーストステップでもありますが、方法を誤ると、シワの原因を作ってしまい、老け見えを進行させてしまうことも……。
エステティシャンの資格をもつ筆者が、洗顔の重要性と、老け見えしないための正しい洗顔方法をご紹介します。
■洗顔の役割とは?
洗顔には主に、以下のような「不要なものを落とす」役割があります。
・余分な皮脂
・日中付着した汚れ
・古い角質
しかし、誤った洗顔を行うと、乾燥による小ジワやダメージによる深いシワを作ってしまいます。
特に40・50代の肌はホルモンバランスの変化もあり、とても繊細です。そのため、スキンケアのファーストステップである洗顔の方法次第で、肌状態が大きく左右されます。
■注意!やってはいけないNG洗顔
まずは老け見えが進行してしまうNG洗顔をお伝えします。
(1)温度が高めのお湯で洗う
忙しい40・50代は、お風呂の際に一緒に洗顔する人も多いのではないでしょうか。
洗顔には温度が高すぎるお風呂のお湯は、肌に必要な水分や皮脂まで洗い流してしまう可能性があり、シワの原因になることも考えられます。
(2)泡立て不足・推奨量の洗顔料を使わない
洗顔には、「泡立てるタイプ」と「泡立てない」ジェルタイプなどのものがあります。
どちらを使用するにしても泡立てが不十分であったり、メーカーの推奨量未満の量であったりすると、摩擦や刺激を与えてしまい、シワの原因となってしまいます。
(3)圧をかけてゴシゴシ洗い
「汚れを綺麗に落とさなくちゃ」とゴシゴシ洗っていませんか?
40・50代の肌はホルモンバランスの変化により、水分量・弾力・ハリが減少し、敏感肌へ傾きやすいため、ゴシゴシ洗いをすると肌にダメージを与えてしまいます。
(4)洗顔料で肌をマッサージ
洗顔料は不要な汚れを落とす洗浄剤です。
これらを使ってマッサージをすると、肌に大きな負担をかけてしまい、シワの原因にもなります。
また、せっかく浮かした汚れを長時間肌に滞留させてしまい、肌にはよくありません。
(5)タオルでゴシゴシと拭き取る
繊細な肌状態の40・50代は、特に「摩擦」そのものによる刺激はもちろん、「摩擦」による角質のダメージから乾燥につながり、深いシワの原因につながります。そのため、ゴシゴシと拭き取るのもNGです。
■おすすめの洗顔方法
それでは、どんな洗顔方法がいいのでしょうか? おすすめの洗顔方法をご紹介します。
(1)洗顔前の手洗い
優しく丁寧な洗顔をしても、手に雑菌などが付着していては意味がありません。
まずは洗顔前に手を清潔にしてから洗顔をするようにしましょう。
(2)たっぷり泡立てる・推奨量の洗顔料を使用する
泡立てる洗顔の場合は、ネットなどを使いながらしっかりと泡を立てましょう。
たっぷりの泡は肌と手の間でクッションのように働いてくれ、余計な摩擦や圧を避けてくれます。
泡を立てないジェルなどのタイプは、同じく摩擦を起こさない目的で推奨量を使用しましょう。
(3)優しくクルクル&最大30秒で終了
手のひらを使って、全体に泡(またはジェルなど)を広げ、肌の上で転がすように優しくクルクルとなじませましょう。
小鼻などの細かな部分は、中指&薬指の腹を使います。人差し指は手の中でも力が入りやすい指なので、洗顔時は使用しないのがおすすめです。
肌に必要な水分や油分を残すためにも、洗浄剤を長時間のせておく事は避けましょう。30秒もあれば汚れは十分に浮き上がります。
(4)ぬるま湯&優しくすすぐ
肌の皮脂は30度を超えると溶け出すといわれています。
高すぎる温度は必要な皮脂まで取り去ってしまうため、30〜35度くらいのぬるま湯ですすぎましょう。
「朝はメイクをしていないので洗顔料を使わない」という人も、寝ている間に出てしまった余分な皮脂を落とすためには、ぬるま湯がおすすめです。
すすぎ方は、摩擦をかけないためにも顔に「パシャッ」とかけるように行い、小鼻などの細かい部分や髪の生え際の洗い残しに注意しましょう。
(5)水分を吸い取るようにタオルをのせる
タオルを「ギュッ」と押し当てると圧をかけすぎてしまうため、タオルを肌に乗せるようなイメージで水分を優しく吸い取りましょう。
また、肌あたりの柔らかいものを使用すると、より刺激を避けられます。
スキンケアのファーストステップである「洗顔」の仕方が誤っていると、肌はダメージを受けてしまい、乾燥やシワを招き、老け見えを進行させてしまいます。誤った洗顔を卒業して、よりいっそう輝く美肌になってくださいね!
(ヘルス&ビューティーコンシェルジュ 西川美佐子)
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【参考】
※洗顔が肌あれの原因になる?洗顔時のNG行動と正しい洗顔方法 – 持田ヘルスケア
※【専門医監修】毎日の洗顔とシワには関係がある?洗顔の見直しでシワを予防! – イデリア スキンクリニック代官山
※正しい洗顔の仕方とは?洗顔時のNG行動や洗顔料の種類と特徴も解説! – ドクターリセラ
※『新エステティック学 技術編』日本エステティック協会