日本の発酵食品の代表選手でもある味噌。
味噌には、いくつかの種類がありますが、味だけではない違いをご存じですか?
美容と健康に役立つ食スタイルを提案して19年の美養フードクリエイターである筆者が、知っておきたい味噌の違いと、より腸活に役立つ味噌の選び方をご紹介します。
■味噌の違い1:使われている麹が違う
米麹味噌
一般的なお味噌に使われているのが、米麹です。
米に麹菌をつけて麹にしたもので、白みそも米麹が使われています。
麦麹味噌
麦味噌と呼ばれる味噌に使われているのが、麦麹です。
大麦に麹菌をつけて麹にしています。さっぱりとした甘みのある味が特徴です。
豆麹
豆麹というと聞きなれませんが、八丁味噌に使われているのが豆麹です。
大豆に麹菌をつけて麹にしたもので、切れ味のよい独特の風味のある味噌になります。
■味噌の違い2:甘口・辛口の差は麹から
味噌の甘口、辛口は、塩の多い少ないではなく、麹歩合で決まります。
麹が多いほど甘口になるため、麹が多く使われている味噌が甘口、大豆が多い味噌が辛口味噌です。
■腸活に役立つお味噌は?
食物繊維を多く摂りたいなら「麦味噌」
麦には米より多くの食物繊維が含まれています。
とくに善玉菌の好物である水溶性食物繊維が豊富ですから、大豆の不溶性食物繊維と合わせて、バランスよく食物繊維を摂ることができるのが、麦味噌です。
粒が大きいため、麦が気になる方は、網でしっかりと溶いて麦麹も食べましょう。
麹を多く摂りたいなら「甘口味噌」
麹菌だけでなく、ビタミンやミネラルなどの栄養素もしっかり取れるのが、麹が多く使われている甘口味噌です。
麹菌は腸内に棲みついている菌ではありませんが、腸内にとどまっている間は、善玉菌を助け良い働きをします。
さらに麹には、発酵過程で生まれたビタミンやミネラルが含まれているので、腸活+美肌作りにも◎ですよ。
アンチエイジングなら「八丁味噌」
大豆そのものに麹菌をつけて作られた八丁味噌は、味噌の中では一番多くの大豆が使われています。
大豆には、腸活に欠かせない食物繊維が豊富です。
また、アンチエイジングに欠かせない大豆イソフラボンも含まれていますから、腸活やアンチエイジングのために味噌を選ぶのであれば、八丁味噌がおすすめです。
味噌は、麹の種類によって驚くほど味が変わる発酵食品です。お好みの味噌を見つけ、毎日の食生活に味噌を摂りいれて、腸内環境を良い状態に保ちたいですね。
(美養フードクリエイター・中医薬膳師 岩田まなみ)
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