同じ料理をお店で食べるのと家で食べるのでは、少し味に違いを感じると思います。それは、そのお店なりの隠し味が加えられていたりするから。普段使われている何気ないものが、味を引き立てることもあります。できればお店に負けないような、自分なりの隠し味を見つけたいですよね。今回は、料理研究家である筆者が「隠し味に使える意外な食材」をご紹介します。
■1:はちみつを入れてごはんを炊く
ごはんは毎回の食事の基本。どんなに料理が美味しくても、ごはんがマズければ台無しと言ってもいいでしょう。そんなごはんを美味しくしてくれる隠し味が、はちみつです。炊飯器で炊く際に、米2合に対して、小さじ1杯程度の少量を入れて溶かしてみてください。米の甘みが引き出され、ふっくらとした炊き上がりになります。
■2:ヨーグルトをみそ汁に入れる
「ヨーグルトをみそ汁に入れる」なんて、異色のコラボレーションに感じるかもしれません。でも、両者とも発酵食品であるため、相性はとてもいいんです。ヨーグルトの酸味もなく、よく溶け込んでマイルドな味に。ダブルの乳酸菌の効果でお腹にもいいんですよ。
■3:チョコレートをミートソースに入れる
カレーの隠し味にチョコレートを入れるというのは一般的ですが、ミートソースに入れても味がマイルドになり、コクが出て深みが増します。ほかにも、オムライスにかけるデミグラスソースなどにもよく合い、美味しく仕上がります。
■4:イチゴジャムでサバの味噌煮
サバを使った代表的な家庭料理が味噌煮です。甘いジャムを入れるなんて考えられないかもしれませんが、これがよく合うんです。魚の臭みが消え、身がふっくらします。砂糖やみりんの代わりに入れてください。ママレードでも代用可能です。
■5:コーラでお肉を調理
コーラに含まれる炭酸は、お肉のたんぱく質を分解してやわらかくする効果があります。お肉をコーラに10~15分ほど漬けてから調理すれば、まるで高級ブランド肉のよう。豚の角煮を作るのに使うと、肉がやわらかくなるだけでなく、ほどよい甘みも加わって美味しい仕上がりになります。
いかがでしたか? 予想外に相性のいい食材もあれば、合いそうで合わないものもあります。いろいろ組み合わせて自分なりの隠し味を見つけてください。それも料理の醍醐味のひとつです。
(料理研究家 オガワチエコ
雑誌やテレビ、書籍等で活躍中。著書に『彼の家に作りに行きたい!純愛ごはん』、『おにぎらずの本』(泰文堂)、『スティックオープンサンドの本』(講談社))
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