寒い季節は、お風呂でしっかり温まっていてもベッドに入る頃にはすっかり冷えてしまい、手足が冷えて眠れない……という方も多いのではないでしょうか。
そんな時に、素早く手足を温めて快適な眠りへと導いてくれるホットドリンクを3つご紹介します。
■手足が冷えて眠れない夜におすすめのドリンク3つ
(1)抹茶
抹茶に含まれるうま味成分であるテアニンには、脳に働きかけ、リラックスした状態の時に発生するα波を出現させることがわかっています。そのため、手足などの末梢部の血管が緩み、血流がスムーズになることで手足が温まります。
テアニンは、玉露などの高級茶に多く含まれ、とくに抹茶には番茶の約12倍のテアニンが含まれているそうですから、手足が冷えて眠れない夜には温かい抹茶を飲んでみましょう。
速効性はないため、ベッドに入る1時間程度前に飲むのがおすすめです。茶筅でたてなくても、お湯、ホットミルク・豆乳に溶くだけでも美味しくいただけます。
(2)ココア
ココアの原料であるカカオに含まれるポリフェノールには、血流をスムーズにする働きがあります。そのため、ココアを飲んだ場合でも、手足などの末梢部の血流がスムーズになり、末梢部の体温が上昇することがわかっています。
ココアを飲んだ後、体温が上昇するまでに20分程度かかりますが、その後30分以上効果が持続するそうですから、手足が温まった頃に自然と眠りにつけそうですね。
ただし、これはカカオポリフェノールの効果によるところが大きいですから、手足を温めるために飲むのであれば、ピュアココア(純ココア)を飲みましょう。
(3)生姜湯
生の生姜に多く含まれるジンゲロールには、手足などの末梢部の血管を開いて身体深部の体温を末梢部に届ける働きがあります。眠くなった時に、手足が温かくなっているのは、身体深部の体温を逃すために、手足などの末梢部の血管を広げて熱を放出しているからなのだそうです。
その時と同じ状態を作るのが生の生姜です。身体が芯から冷えている時には、生の生姜は逆効果になることがありますが、手足が冷えて眠れない時には、生の生姜が正解!
即効性もあるため、生の生姜をすりおろし、ハチミツなどを加えた生姜湯を飲んで、手足がポカポカしてきたら、すぐにベッドに入りましょう。
睡眠不足だと疲れが取れず、お肌にも影響してしまいますね。手足が冷えて眠れない時には、ご紹介したホットドリンクを飲んで、どうぞリラックスして眠りについてください。
(美養フードクリエイター・中医薬膳師 岩田まなみ
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