よく、ヨガを実践している人は「チャクラが開いて、○○になった」などといいますが、全くヨガをしない人からしたら、「危ない人」と敬遠されるかもしれません。
しかし、ヨガは約5,000年の歴史があるので、「意味と効果があるから現代まで伝わりつづけている」と筆者は思っています。
YOGAエクササイズディレクターの筆者が、エネルギーの源でもある「チャクラ」についてポーズとともにご紹介いたします。
■「チャクラ」とは?
チャクラとは、「車輪、円盤」という意味です。
チャクラの数は、小さいものを含めると数万あるともいわれていますが、一般的に第1〜第7チャクラまでをいいます。そして、チャクラは在るものではなく、作るものと考えられています。
チャクラは、主に尾てい骨から頭のてっぺんの7箇所に意識を集めた「エネルギーポイント」であり、各部位で車輪のように回転しながらまわっています。
「チャクラ」はあやしい!?それとも神秘的!?
チャクラのバランスが崩れると車輪がうまく回らなくなり、心身の不調が出るといわれています。なので、「チャクラを開く」という言葉には、少々語弊があるのです。
そして、背骨を軸に回転しているので、胸だけでなくその裏側の背中側にもエネルギーが流れているイメージとなります。
■「チャクラ」には特徴がある
各々のチャクラには特徴があり、分かりやすいところで「色」「音」「体内に同じ周波数を持った神経叢」と、それに対応する「臓器」にもエネルギーを分配しています。なので、対応する臓器の調子がいい、悪いなどの影響が出やすいといわれています。
このチャクラの回転をよくするために実践するヨガのポーズもありますし、対応する色や音で活性化する場合もあります。
では、実際に3番目のチャクラをご紹介します。
マニプーラチャクラ
部位
おへその上指2〜3本分の場所
影響を受ける身体部位
・膵臓
・太陽神経叢
・消化器系
・筋肉
色
黄色
音
「ミ」の音
マントラ(真言)
RAM(ラム)
特徴
「心身の健康と物事をやり遂げる信念の強さが湧きあがるチャクラ」といわれています。バランスを崩すとエゴが強くなり、権力欲が強くなったり病気にかかりやすくなる場合もあるといわれています。
逆に、活性化されると内臓全体が元気になり、食事も美味しく頂けるようになって健康的に導きます。判断力も増すので、ポジティブな方向を見つけやすくなります。
「マニプーラチャクラ」を回すストレッチ
このストレッチは、レッスン時に、ヨガポーズをとりやすくするためのウォーミングアップとして実践しています。
疲れによって硬くなりやすい内臓をほぐしたり、座り姿勢が長いと肋骨の重さで縮みやすい内臓を改善する効果があります。詰まったところにエネルギーは流れないので、ゆっくりスペースを広げるように呼吸(※エネルギーともいわれます)をたくさんしてください。
期待できる効果
・活力が出る
・内臓の働きをよくする
・身体のむくみや冷えの改善効果の期待
注意する点
腰痛が酷い人は、無理のないように実践してください。
実践回数&期間
「元気がでない」と感じた時に、いつでも実践してください。
やり方
(1)床に、うつ伏せになります。両手のひらを重ねてあごを乗せ、ゆっくりと呼吸を繰り返し、身体の緊張をときましょう。
(2)左足を床からはなして、まっすぐ伸ばします。この時、腰をギュッと縮めて腰に負担をかけないように、マニプーラチャクラ(おへその上指2〜3本分の場所)から伸ばすイメージで行いましょう。
(3)そのまま左足を右足の上方向、もしくは右側の床へゆっくり伸ばして10呼吸キープします。この時、両肘が床からはなれないように注意してください。
(4)反対側も、同様に動作しましょう。
いかがですか? 気持ちよさを感じると、身体も喜びます。その小さないたわりが、あなたを輝かせる源になります。ぜひ、ゆっくりと実践してみてください。
(株式会社ボディクエスト YOGAエクササイズディレクター 森和世
ボディクエストのエクササイズディレクターとしてワークアウト開発に携わると同時に、YOGAスタジオやスポーツクラブなどで指導にあたる。著書に「ふたりストレッチ」「幸せ美人になるための5日間レッスン」など。)
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