キヌアやアマランサスなど、スーパーフードとしても注目を集める雑穀。古くから雑穀を食べてきた歴史のある日本にも優秀な雑穀が色々あります。いつものご飯に混ぜて炊くだけで、アンチエイジング効果の期待できる雑穀を5つご紹介します。
■お悩み別アンチエイジングにおすすめ雑穀5つ
(1)お腹周りが気になったら朝に「大麦」
大麦の殆どが、β-グルカンと呼ばれる水溶性食物繊維。β-グルカンは、糖の吸収を穏やかにする、コレステロールを下げる、腸内環境を美化する、など様々な働きが認められる成分。またセカンドミール効果と言って、次の食事から摂る糖の吸収を穏やかにする働きもあり、朝食に大麦を食べることで1日中血糖値が上がりにくい状態をキープできるそう! 余分な糖は、脂肪細胞に取り込まれ蓄積されてしまいますから、お腹周りが気になり始めたら、朝に大麦を食べてみて!
(2)美肌重視なら「ハトムギ」
中国では漢方薬としても用いられるハトムギ。美肌サプリメントなどにも配合されている成分で、利尿作用を高め、身体の中に溜まった余分な熱や毒素を取り去り、ニキビや吹き出物、むくみに効果があるとされています。
(3)抗酸化なら「キビ」
いくつか種類のあるキビですが、日本で多くみかける「もちキビ」の黄色はポリフェノール。いずれのキビも抗酸化物質の含有量が多く、グルテンを含まないことから、アンチエイジング先進国アメリカでも注目の雑穀!
(4)冷え対策には「蕎麦」
蕎麦に含まれるポリフェノール「ルチン」には、毛細血管の弾力性を保ち、血流を改善する働きがあり、冷え対策におすすめ。また、広島大学の加藤教授によれば、蕎麦のタンパク質は「レジスタントプロテイン」と呼ばれ、食物繊維と同じ様な働きをして血液中のコレステロールを下げ血液の流れをスムーズに保つ働きもあるそうですから、ルチンとダブルで冷え取り効果が期待できます。
(5)むくみには「キヌア」
キヌアは9種類の必須アミノ酸がバランス良く含まれ、穀物にも関わらず約70%がタンパク質という牛乳に匹敵する良質なタンパク源。また。通常の穀物に少ない「アルブミン」が多く含まれているのも特徴。アルブミンは「むくみ」と関係の深いアミノ酸。毛細血管から血液の外に出て老廃物や余分な水分を回収してリンパ管に運び、血管と内側と外側の水分バランスを保つ働きがあります。アルブミンが不足すると細胞間にある老廃物や余分な水分をリンパ管に届ける力が弱まり「むくみ」の原因となるそうですから、むくみにお悩みの方はキヌアを食べてみて!
いつものご飯に混ぜて炊くだけでアンチエイジングなご飯になる雑穀。お好みのブレンドを見つけて雑穀生活を始めてみてはいかがでしょうか。
(美養フードクリエイター 岩田 麻奈未)
【関連記事】
※美容家が本当に食べてます!アンチエイジングフード7選&食べ方
【参考】
※大麦で生活習慣病を予防しよう! – 大麦食品推進協議会
※ちゃんと食べても太らない“大麦モーニング! – 日経ウーマンONLINE
※ソルガムきびの栄養価 – Sorghum.jp
※うまみ成分コハク酸が、がん細胞の増殖を抑制 – 広島大学
※成分情報 ルチン – わかさ生活
※キヌア – 大日本明治製糖
※むくみは体調を知るバロメーター – Panasonicヘルスケア