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疲れやだるさの改善に!薬膳的・常備しておきたい食材5つ

国際薬膳調理師
倉口ゆうみ

仕事に家事にプライベートと、40代女性は毎日こなすべきことが多いですよね。疲労感やだるさが抜けないと、不調を感じることも多いのではないでしょうか。

冷蔵庫に常備したい食材

国際薬膳調理師の筆者が、そんな不調改善におすすめの食材をご紹介します。「とりあえずこの食材が冷蔵庫にあればOK」というリストですので、ぜひお買い物の参考にしてみてください。

■なぜ疲れてしまうのか?

薬膳のベースである中医学(中国伝統医学)では、気・血・水(き・けつ・すい)という3つの物質が身体を構成していると考えます。このなかの「気」は、身体を動かしたり温め、やる気や元気を出すなどの働きをしている生命エネルギーだといわれています。

ですので、この気が減ると、だるさや疲労感が残りやすいのです。

■薬膳的「だるさ改善におすすめ食材」5つ

(1)じゃがいも

胃の調子を整えながら気をおぎなう食材ですので、疲れて食欲が出ない時にぴったりです。身体を温めもしない、冷やしもしないマイルドな性質のため、バランスがとりやすい食材です。

糖質が気になってさけてしまう方も多いのですが、芋類は疲労回復に欠かせない食材です。もし、糖質が気になるという方は、夕飯ではなく朝食や昼食にとり入れると良いでしょう。

(2)山芋

胃腸系システムである脾(ひ)を労わりながら、気をおぎなう作用にすぐれている食材で、その効能から漢方薬の生薬としても使われています。

それだけではなく、エイジングケアをしてくれる作用もあるといわれていますので、美容面でも効果が期待できます。そのまま食べても、煮たり焼いても美味しくいただけますので、料理のレパートリーが多いのも嬉しいですね。

(3)鮭

疲労を感じた時におすすめしたいお魚類は、「鮭」です。鮭には、身体に栄養とうるおいを与えて生命活動を維持する血(けつ)と、気をおぎなう作用があります

そのほかにも、気血の巡りも良くしてくれるといわれていますので、普段から疲れやだるさを感じやすい人にぴったりです。頭痛、肩こり、ドライアイなどの不調や、肌や髪の乾燥も緩和してくれるといわれています。

(4)大豆

食べたものを栄養に変える胃腸系システムの脾(ひ)を労わりながら、気血をおぎなう食材です。脾は冷えやストレスなどで弱まりやすいので、大豆を日常的に食べて脾を整えることを意識しましょう。

便利なパウチタイプの大豆が売っていますので、冷蔵庫に常備しておき、スープやサラダに加えることで手軽に食べることができます。

(5)鶏肉

お肉類のなかでおすすめしたいのが、「鶏肉」です。鶏肉は、胃の働きを助け気血をおぎなうので、疲労回復には欠かせないといわれています。

お野菜などにも気血をおぎなう作用はありますが、より効果を得られるのはお肉類などの「動物性」のものです。食欲がない時は、消化に負担がかからない「鶏ひき肉」をチョイスすると良いでしょう。

スーパーに行くと、たくさんの食材のなかから身体に良いものを選ぶのはたいへんだと感じることがあるかもしれません。そんな時「とりあえず、これを買えばOK」という食材リストがあると心強いですよね。お疲れ気味の時には、ご紹介した食材を買ってみてくださいね。

(薬膳ライフバランスプランナー/国際薬膳調理師/コラムニスト 倉口ゆうみ)

 

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【参考】
※早乙女孝子 著「いつもの食材効能&レシピ帖 ― 漢方の知恵を毎日の食卓に」(2011年)つちや書店
※日本中医食養学会 編・国立北京中医薬大学日本校 仙頭正四郎 監修「現代の食卓に生かす『食物性味表』改訂2版 上製」(2014年)燎原書店

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