年々、存在感が大きくなっていると感じるシミがあると、気になりますよね。さまざまなケア方法があるけれど、「実際、効果ってどうなの?」と考えている人、そして「シミができたらレーザーでとればいい」と考えている人にも読んでほしい内容です。
エステティシャンの筆者が、シミに効果的なケア方法をご紹介します。
■ビタミン剤や飲み薬は必要?
できているシミが肝斑なら、「トラネキサム酸」を医薬品やサプリとして摂ることで改善の効果が期待できます。100%ではないけれど、肝斑ケアには一番有効です。
また、ビタミン剤はシミを「治す」わけではありません。ですが、ビタミン不足により肌の不健康を招き、シミができやすくなったり悪化したりすることが考えられるので、ビタミン剤を積極的に摂取しましょう。特に、「ビタミンC」はメラニン生成を抑制したり、色素沈着の緩和に効果が期待できるといわれています。
毛穴の引き締めや肌の水分量UP、ハリ・弾力UPなどに欠かせないビタミン。シミはもちろん、肌や身体の健康のためにも摂取を心がけましょう。
■自宅ケアの場合は、角質ケアが必須
シミのケアというと美白化粧品というイメージがありますが、肌の生まれ変わり(ターンオーバー)を整えることが非常に重要です。古くなった角質とともにメラニンを外に排泄するイメージで、角質ケアや酵素系洗顔、ピーリングなどを積極的にしていきましょう。
その後、美白成分の入った美容液を使って保湿し、毎日日焼け止めを徹底することで、肌の回復をうながし、シミの悪化を予防しましょう。
エステティシャンとしてたくさんの人の肌を見てきて、「角質ケアなくして美白なし」というくらいシミのケアには角質ケアがキーポイントだと感じています。
■レーザー治療って実際どうなの?
いわゆる紫外線でできた茶色いシミのことを「老人性色素斑」といいます。クリニックで行うレーザー治療が有効といわれています。色の濃いものに対して特に有効で、一度から数回でぽろっと気持ちよくとれることもあります。
ただし、色が薄い場合は、逆に濃くなってしまったり広がる可能性もゼロではありません。色が薄いとレーザー治療の効果が少ないため、治療を断られるケースもあります。
また、レーザー治療は皮膚に多少の刺激があるので、敏感肌やアレルギーをお持ちの方などは、お医者さんに不安をしっかりと伝えましょう。
レーザー治療をする場合は秋冬がおすすめ
とはいえ、今はさまざまなレーザー治療機器が出ていますし、レーザー治療がシミ改善としては有効、そして時短になるといえるので、気になった人はクリニックに相談にいきましょう。
治療を受けるなら、紫外線量が少なくなる秋〜冬がおすすめです。
シミの色が薄い場合
まだシミの色が薄いのならば、レーザー治療を選ばず、角質ケアや美白美容液、エステなどでケアをがんばるのも良いでしょう。
また、レーザーの効果は永久ではなく、3〜5年ほどで同じ場所にシミができる場合が多いものです。レーザー後のスキンケアもしっかりと行うことが、きれいな肌をキープするコツです。
「シミには、これさえやっておけばOK」というような魔法のケアはありません。どの方法であってもメリット・デメリットがあるので、しっかりと納得して行動しましょう。
どんなシミに対しても、十分な保湿と紫外線対策なくしては十分な効果や効果の持続は期待できませんので、しっかり習慣化してシミ対策に挑みましょう。
(美容家・エステサロン&スクールSUHADA主宰 永松麻美
自身のニキビ・激太りから容姿コンプレックスに陥り根暗な10代を過ごす。綺麗になるためエステの道へ。「綺麗になる」を通し心や人間関係、人生まで前向きに変わって行く経験を人に伝えるため美容家として活動中。)
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