肩こり、冷え、生理痛、シミ、そばかすなどの肌トラブルに悩まされてはいませんか? もしかするとその不調の原因は「血の巡りの悪さ」からきているかもしれません。
薬膳のプロである筆者が、血の巡りが悪くなってしまう5つのNG習慣についてご紹介します。
■血の巡りが悪くなると不調になりやすいのはなぜ?
・寝不足の次の日は、肌がくすんでみえる
・生理前に頭がうまく働かない、気持ちが落ち込みやすい
・身体が冷えると不調が出やすい
・集中力が低下する
上記のような不調に悩まされることはありませんか?
薬膳のベースになっている中医学(中国伝統医学)の世界では、これらは「血(けつ)」が不足したり、巡りが悪くなっているため起こる不調だといわれています。
血の働きは、「肌や髪に栄養を与える」「気持ちの安定を図る」「集中力を高める」ことなどです。この血が十分な量があって滞りなく巡っていることで、すこやかな心と身体、肌を保つことができると中医学の世界では考えられています。
ですが、私たちの生活では血が減ったり、巡りが悪くなることが潜んでいるため、不調を感じやすいのです。あなたには下記のような習慣はありませんか?
■血の巡りが悪くなるNG習慣5つ
(1)ストレスを溜めやすい
大なり小なり、仕事やプライベートでストレスは誰しも感じてしまうもの。中医学ではストレスを発散できないと「気(き)」の巡りが悪くなると考えられています。
この気の巡りが悪くなることで血の巡りまでも悪くなってしまうため、ストレスは大敵です。とはいえ、ストレスを感じないというのはむずかしいですよね。
「鬱々としてきたり、イライラすることが多くなってきたらこれをする!」という自分なりのストレス発散方法を持っておくことをおすすめします。
(2)冷たい飲み物、食べ物を口にすることが多い
「冷えは万病のもと」とよく聞きますが、冷えは血の巡りが滞りやすい大きな原因の一つです。きっと冷え対策は意識されていると思いますが、何気ないところで冷やしてしまっている可能性が高いです。
例えば、「お刺身や生野菜サラダを好んで食べている」「ビールや氷入りの飲み物ばかり好んで飲んでいる」「毎朝、ヨーグルトとパンという食事をつづけている」などの生活をしてはいませんか?
今一度、ご自身の食習慣を見直してみてくださいね。
(3)仕事が忙しく、自分の時間が少ない
40代女性は責任ある仕事を任され、プライベートでも家事や育児に忙しい方も多いことでしょう。すると、自分の時間を後回しにしてしまうことも多いのではないでしょうか?
自分の時間が少ないと、気を充電できないので血も不足してしまいます。
自分の時間は、意識しないとなかなか作れないものです。「家族が寝たらお風呂に浸かってゆっくする」「会社帰りにお茶をして自分時間をつくる」など、自分に使える時間を確保してみてください。
(4)同じ姿勢で過ごすことが多い
パソコンの長時間作業、スマートフォンでの動画鑑賞やネットサーフィンなど、長時間同じ姿勢で過ごすことが多いかもしれません。ですが、これらも血の巡りを悪くしてしまう原因の一つです。
筆者もパソコン作業が多いので、休憩中に身体を伸ばすなどを意識しています。会社勤めの方ですと、「休憩時はトイレに立って歩いてみる」「朝晩、ストレッチをしてみる」などの意識をしてみると良いでしょう。
(5)身体を動かす習慣がない
「通勤は車移動」「休日は家で過ごすことが多い」「仕事はデスクワーク」という方は、運動量が少なく血の巡りが悪くなっているかもしれません。身体を動かす習慣が少ないと気の巡りが滞り、血の巡りも悪くなってしまいます。
運動習慣をつけるというとジムに通ったりすることをイメージされるかもしれませんが、「歩く時にいつもよりスピードを上げて歩く」「買い物に行く時に車を使わずに歩く」というように、いつもの動きにプラスαをするだけでもOKです。
いかがでしたか? もしかすると、ギクッとした項目があったのではないでしょうか。自分の生活習慣を見直してみてくださいね。
(薬膳ライフバランスプランナー/国際薬膳調理師/コラムニスト 倉口ゆうみ
自ら抱えていた不調を、薬膳に出合い克服したことをきっかけに、同じ悩みを抱く女性の助けになりたいと思い、スクール歴代トップ5に入る成績で資格を取得。体質カウンセリング、レッスン、イベント開催の他、薬膳コラムも執筆中。簡単にできる薬膳の知恵をお届けしています。)
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