寒くなるこれからの季節は、血行不良が原因の肩こりや腰痛の起こりやすい季節ですね。私たちの身体は深部体温が37℃台で正常に働くようにできているため、身体が冷えやすい季節は、腸の動きも緩慢になり、腸トラブルを起こしやすい季節でもあります。
とくに体温の低い朝は、身体を温める朝ごはんを食べて、胃腸を温めてあげましょう。
健康と美容に役立つ食スタイルを提案して16年の美養フードクリエイターである筆者が、寒い季節の腸活に役立つ、簡単にできるあたたか朝ごはんレシピを3つご紹介します。
■寒い季節の腸活に!簡単あたたか朝ごはんレシピ3つ
(1)納豆のお味噌汁
腸活といえば納豆! 納豆は、納豆菌という有用菌に加え、大豆由来の食物繊維も摂ることができる優秀な腸活食材です。日本の朝ごはんの定番でもありますね。
そのまま食べてもいいのですが、冷蔵庫から出してすぐ冷たいまま食べるより、寒い季節はお味噌汁の具材として温かくして食べてみましょう。納豆菌は熱にも強いため、お味噌汁に入れたくらいでは死にません。ただし、ぐつぐつ煮込むと死んでしまいますから、お椀に納豆を入れ、その上に熱々のお味噌汁を注いで、納豆お味噌汁を作りましょう。
(2)海苔のお粥
海苔は、食物繊維の塊のような食材です。また、イノシン酸やグルタミン酸などのうま味成分も豊富に含まれています。
「最初からお粥を作るのは少し面倒」という方は、昨日のご飯の残りを柔らかく煮て、そこに海苔を溶かしましょう。海苔のトロミでお粥のような柔らかさがでるだけでなく、海苔のうま味成分も溶け出して、美味しいお粥が出来上がります。
(3)ポリッジ
オートミールを柔らかく煮たものをポリッジと言います。日本のお粥のイメージです。
オートミールの主原料であるオーツ麦は、善玉菌のエサとなる水溶性食物繊維が豊富です。水溶性食物繊維は、ゆっくり消化されるため腹持ちがよくなったり、次に食べたものの糖や脂肪の吸収を抑える「セカンドミール効果」もありますから、「ランチはいつも外食」という方にもおすすめの朝ごはんです。
オートミールとコンソメスープや和風出汁を鍋に入れ、一煮立ちしてとろみが出たら出来上がり。とても手軽ですよ。
とろみがついた料理は、とろみのない料理に比べ冷めにくく、保温性に優れています。寒い朝はトロミがついた朝ごはんを作ることで、食事自体も冷めにくくなり、また胃の中でも温度を保って、身体を内側から温めるサポートとなります。
寒くなるこれからの季節、あたたかい朝ごはんを食べて身体を内側から温め、腸内環境も守りたいですね。
(美養フードクリエイター・中医薬膳師 岩田まなみ
料理教室Manami’s Kitchen主宰。パリのEcole Ritz Escoffierにてフランス料理を学びDiploma取得、本草薬膳学院にて薬膳を学び、中医薬膳師の資格を取得。健康リズムカウンセラー、味覚カウンセラー(スタンダード)。自著「ベジフル発酵ジュースとレシピ」(2018年・日東書院本社)、「ヤセ菌が増えて太らない食べ方」(2016年・自由国民社)。コラム執筆、雑誌、TVなど多数のメディア出演実績がある。)
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