寒さも本番。手足の冷えも辛いですが、身体が冷えて血液の流れが滞ることで、首、肩コリ、胃痛、腰痛、生理痛などの痛みを強く感じる場合もあります。
健康と美容に役立つ食スタイルを提案して16年の美養フードクリエイターである筆者が、食べものや飲みものにひと振りするだけで温活をサポートするスパイスを3つご紹介します。
■ひと振りで温活!冷え取りサポートになるスパイス3つ
(1)山椒
山椒に含まれるサンショオールには、血管を広げて血液の流れをスムーズにする働きがあります。
東洋医学では、冷えによる胃腸の不調に用いられています。血流をスムーズにして、胃腸の働きをサポートしますから、冷えによる胃の痛み、便秘などお腹のトラブルがある方におすすめです。
使い方
ピリリとした舌がしびれるような辛味がある山椒。コショウの代わりに、野菜炒めや肉料理に合わせたり、ドレッシングに加えたり。野菜サラダや豆腐サラダともよく合います。
(2)柚子パウダー
柚子などの柑橘類の皮には、ヘスペリジンというポリフェノールが含まれています。このペスペリジンは、抗酸化力が強いだけでなく、手足などの末梢部の血管の健康を守り、血液の流れをスムーズにする働きがあります。手足の冷えが気になる方はもちろん、抗酸化力にも優れているので、身体のサビの予防にも◎。
柑橘類の皮をたくさん食べるのは現実的ではありませんが、柚子の皮を乾燥させてパウダーにした柚子パウダーなら、手軽にヘスペリジンを摂ることができますね。
使い方
柚子の香りは、どんなお料理にも合います。また、ホットミルクや温めた豆乳、葛湯に入れて飲んでもいいですね。
(3)ヒハツ
ヒハツは、ヒバーチとも呼ばれ、沖縄ではコショウの代わりに用いられるスパイスです。コショウのような辛みもありますが、ほのかに甘い香りがします。
ヒハツも、末梢部の血管を丈夫にして血液の流れをスムーズにする働きがあります。
また、冷えの改善だけでなく、目の下のクマやむくみにも効果を発揮するそうですから、冷えによる顔のクスミ、むくみにお悩みの方におすすめのスパイスです。
使い方
コショウのような強い風味がないので、スパイシーな味が苦手な方にもおすすめです。野菜、肉、魚、お味噌汁やスープなどどんなお料理にも使うことができます。
サッとひと振りで冷え対策になるスパイス。毎日の食生活に取り入れて、冷え知らずの冬を過ごしたいですね。
(美養フードクリエイター・中医薬膳師 岩田まなみ)
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